私は受け入れられない存在なのだ。

そんな現実を前に教会への恐怖、クリスチャンへの恐怖が日に日に強くなっていった。

日曜日の朝、教会の入り口まで向かい、立ち止まり、引き返すという週が続いた。
そして徐々に身体が拒絶反応を示すようになり、私は礼拝を欠席するようになっていった。

眠れぬ日々が続いた。

暗闇が恐ろしく、日が沈むことへ恐怖を抱くようになっていた。

それでも神様が手伸ばし、助けてもらえると信じて祈り耐え続けた。

脱会してから半年ほどが経過したある日

ふと張り詰めていた糸が切れ、涙が溢れ出した。
私は人生で未だなかったような号泣の祈りを捧げた。

私はあなたの弟子ではなかったのですか?
あなたの御国の拡張に必要な存在ではなかったのですか?
私が教会を離れたのはあなたの役に立ちたいと思ったからです。
なぜ私を孤立させるのですか?


…回答はなかった。


ふと神がサウルから離れられた話が頭をよぎった。

私はもう用なしなのだ。
他の優れた信仰者へと役割が移ったのだ。

私の神への信頼は消えつつあった。

そして後ろから迫ってきていた暗闇が私に追い付き、飲み込んでいった。

1章おわり