昨日の続きのような話し。
以前読んだ、一日一生という本の中で、
天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉
朝日新聞出版
戦前の話しだったかな、福島の小名浜に住んでた泥棒が、仙台まで夜な夜な歩いて移動し、盗みを働いてたらしい。
やがて捕まったんだけど、何十キロって距離をどうやって歩いてたんだ?
って聞かれて、
「休み休み歩いてるから疲れない」って答えたそう。
身体のいろんな部分を交代で意識して歩いたからって。
右足が疲れてきたら、次は左足、両足が疲れたら腰・・・・っていう具合に。
その意識する部分に、精神を集中させて、他の部分を休ませてるから疲れないっていうことだったらしい。
で、泥棒さんの話しというのはともかく、このやり方ってすごいなぁと思い、自分で歩く時も、右足、左足って言う具合に、足に集中して歩いたりした。
ちなみに、一日一生の著者である、酒井雄哉というお坊さんは、千日回峰行という天台宗の修行で約7年千日間掛けて、ほぼ地球一周の距離、しかも山道を歩く修行を達成したお坊さん。
しかも、400年でたった3人しかいないという、それを2度も達成した、とてつもない人。
残念ながら、数年前に亡くなってしまったけど、顔写真見るとなんとも言えない、柔和な顔をしている。仏様って感じかな。
見るだけで癒される。
人相って、その人の性格、考え、生き様が出るなぁってつくづく思う。