藤原だす。

さてさて。

一年後に単独を振り返るというヘンテコ企画。

結構やっていますが、実はやっと折り返したくらいです。

ここまで見て頂いた方も、これから見る方もネタバレしますので相変わらず一度映像みてからがおススメです。

 

アンダーパー第2回単独公演「バイナル」

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ネタ5本目
「お客様参加型コント」
振り返り

 

このネタ、観に来てくれた人にすごい褒めてもらった。

お客様が参加しないといけないネタって画期的だったんだと思う。

 

けど、これには原案というか発想の元があります。

それは敬愛する映画監督でもあり脚本家でもあり演出家でもある大人計画の細川徹さんの舞台。

 

お仕事を一緒にさせて頂いた事もあり、何度か細川さんが手がける舞台を観にいかせて頂いたのだけど、そこでお客様に色々やらせる演出が多々入っていたのです。

(特に影響を受けたのは、2018年の「さらば!あぶない刑事にヨロシク」で、客席に逃げた犯人が路上生活者に紛れて新聞紙で顔隠してるけどお客様全員が新聞紙で顔隠してるからまったくわからなくて、それに対して『すごいいっぱい新聞紙の人いる、ここ川崎だもんな』みたいな一言で片づけるシーンがめちゃくちゃ面白い)

 

面白いのは当然ながら、とにかくワクワクするもんで、リスペクトの意味も込め数分のコントにこのワクワク要素落とし込めないもんかとチャレンジしたのがきっかけ。

 

他のネタも並行しながらだったので、めちゃくちゃ手の込んだ事はできなかったなぁとは思っているけど(観てもらえばわかるけど柏信は必ず撃たれるという流れになっている)僕らは楽しかったし、お客様も楽しかったようなのでこれは続けていきたいなぁと思っている形ではある。

 

流れだけは決まっていて、その間のセリフは決めてるところは決めてるけど7~8割アドリブで進めないといけないので柏信さんが稽古中からずっと不安がってたのがめちゃくちゃおもしろかった。

 

というよりもお客様がどの選択肢を選ぶのか本当にやってみないとわからなかったから稽古という稽古はしてないのでわけわかんない事も言ってるけどそれもこのネタの醍醐味としてみてほしいかも。

 

コントは正直何やってもいいと思ってるもんで、こういうのを映像無しの3分~4分で量産できるように実は今も考え続けてる形式なので、その体力と知恵が身体に染み付いた時、とうとう売れると思ってます。

 

という事で、このネタ実は我々の「ハシゴ」なのです。

 

自粛が解けて舞台立てたら、コソコソ作ってきた2本目の参加型ネタをどこかで放ちますので観に来て下さい。

「いつまでもお客様気分でいるんじゃない」というテロップ、あれは本音なのです。

 

 

という事で参加型ネタの振り返りはここまで。

 


「次回、ネタ6本目・ストーカー」

~もうみんな、飽きてんだろ?~

 

アンダーパー第2回単独公演「バイナル」