おはようございます!
文学博士の鈴木秀子さんという方が、雑誌の対談でお話されていた内容です。
鈴木さんのもとに、1本の電話が入りました。
「苦しんでいる終末期の人がいるので来てほしい」
行ってみると終末期のがんで苦しむ90歳近い母親に、年配の息子さんが寄り添っていました。
「痛いよ、苦しいよ…」
わめく母親に、息子さんはこう声をかけていました。
「母さん、痛いか、苦しいか」
そばで見ていた鈴木さんは、息子さんに
「母さん、痛いよね、苦しいよね」
と気持ちを寄り添わすように話しかけたらどうですか?と伝えました。
そして、実際に息子さんがそのように母親に語りかけると、痛がって苦しんでいた母親が次第におとなしくなり、表情も穏やかになっていったそうです。
このことについて、鈴木さんは次のようにおっしゃっています。
「息子さんは母親の苦しみをとってあげようと頑張っていたけど、苦しみと相対するところに自分の心を置いていて、二人には距離があった。
でも、かける言葉を少し変えただけで、母親にピッタリくっついて同じ命を生き始めることができたと気がついたんですね」
言葉をちょっと変えただけで、こんなにも違いがあることに驚きです。
これこそが「命に寄り添う」ということなんでしょうね。
励ますことも大事ですが、相手の気持ちに寄り添うことの大切さを改めて感じました。
今日は午後から福岡に行きます。
今夜と明日、福岡の皆様よろしくお願いします。
今日も最幸の一日をお過ごしください!
