強い子 | 笑顔を引き出す心のスイッチ

笑顔を引き出す心のスイッチ

このブログを読んでくれたかたが、
ちょっとだけやる気が出た!
ちょっとだけ心が軽くなった!
ちょっとだけ笑えた!
と思ってもらえるようなブログになれば、と思っています。

おはようございます!


今日の夕方から日曜日の夜まで福岡です。


今回の福岡行きにお供するのは、福島正伸さんの本。


どうせ数ページ読んで寝るんだろうけど(笑)



2、3年前にもアップしたのですが、福島さんから教えてもらい、自分を戒めるために今でも時々思い出すお話です。



一人の難病に冒された女の子がいます。


その子の頭や体のあちこちに器具が取り付けられ、見るに堪えないような姿。


彼女の病気は進行性のため、時々大きな手術をしますが、それがうまくいかないと命を落とすこともあるそうです。


彼女のお母さんは、


「何でうちの娘だけがこんな姿にならなければならないの?」


と泣き崩れていたそうです。


どんどんやせ細り泣いているお母さんをみた彼女は、お母さんが来るとウソを付くようになりました。


「痛いでしょう?」と聞かれると、


「痛くない」と笑顔で言うのです。


でも、お母さんが帰ると、「痛い、痛い」と泣き出すのです。




「夜も寝られないでしょう?」と聞かれれば、


「よく寝られるよ」と言うのです。


でも、彼女の病室からは、一晩中うめき声が続いています。


そんな彼女がお母さんを元気づけるために、童話を書くようになりました。



~『強い子』~


彼女が生まれる前のお話です。


ある日彼女は、神様に呼ばれました。


神様のところに行くと、既にたくさんの赤ちゃんたちが並んで待っています。


一人ひとりがプレゼントをもらっています。


この町に生まれたいと言えば、その町に生んでくれます。


どんな夢でも神様が叶えてくれるのです。


そして、とうとう彼女の番です。


神様の後ろに「重い病気」というプレゼントがあるのを見つけます。


彼女は神様に「これは誰がもらえるの?」


神様は「これがもらえるのは一番強い子だよ。なぜなら、このプレゼントをもらった子は、生きてる間はずっと苦しむことになるから…」


彼女は思いました。


「自分以外の子が、このプレゼントをもらって生まれてきたとしたら、自分がその子に会ったときに、とってもつらい気持ちになるだろうな…」


そして、彼女は神様にお願いします。


「私が一番強い子よ!他の子には絶対にあげないで。私なら耐えてみせる。他の子が苦しむのは絶対に嫌だから、そのプレゼントは私にください」


そして、彼女はそのプレゼントをもらって生まれてきたのです。




この童話を書いてお母さんを元気づける彼女。


本当に「強い子」だと思います。


自分が置かれている状況がどんな厳しい状況であったとしても、そこには何かしらの役割がある。


みんなそれぞれ生まれてきた理由があるんだ、と教えてもらいました。


「自分にはどんな役割があって、それを果たせてるだろうか?」


とよく考えます。


今日も最幸の一日をお過ごしください!