おはようございます!
ドイツの版画家、アルブレヒト・デューラーの不朽の名作である「祈りの手」。
彼は、絵の勉強をしていましたが、生活が苦しく、思うように絵の勉強ができませんでした。
そこで、同じく絵の勉強をしていた友人と相談し、こんな提案をします。
「一人が絵の勉強に打ちこみ、もう一人が生活費を稼ごう」と。
そして、話し合いの結果、デューラーが絵に打ち込み、友人が鉄工所で働き、そこで稼いだお金をデューラーに送金することになりました。
数年後、デューラーの版画が売れるようになり、友人にこう言いました。
「今までありがとう!今度は私がお金を送るから、絵の勉強に打ち込んで欲しい」
でも、友人の手は鉄工所の激しい労働のため、変形してしまい、絵を描ける状態ではなくなっていました。
デューラーは「絵が描けなくなった友人は、僕のことを恨んでるかもしれない…」と悩みます。
ある日、その友人が神様に祈っている姿を見つけます。
そっと近づいてみると、友人は傷ついた手をしっかり合わせながら、彼の絵が売れるようになったことを神様に感謝していたのです。
自分のことを恨んでいるどころか、神様に祈りをささげて感謝してくれている…
友人の心を知ったデューラーは、号泣しながら、その姿を絵に描きました。
それが『祈りの手』。
参考文献:「涙を幸せに変える24の物語」中山和義氏著
自分で絵が描けなくなった…
でも、友人の成功を祈っている…
きっとこの友人も、幸せな道を歩んだことでしょう。
そういう生き方もかっこいいですね!
今日も最幸の一日をお過ごしください!
