おはようございます!
カウンセラーの中山和義さんに教えてもらったお話しです。
余命が残り少ないことが分かったお母さんが、ホスピスに入院しました。
彼女が入院した目的は、残していく二人の子どもへの毎年分の誕生日カードを書くことでした。
彼女は、小学校3年生と幼稚園に通う二人の息子さんの写真を見つめながら、毎日バースデーカードを少しずつ、書いていきました。
「中学生になったこの子には何を伝えてあげよう…。大学生になったら、彼女がいるのかな?」
と二人の成長を想像しながら、一枚ずつ、丁寧にイラストを添えて、カードを書きました。
彼女は時間を惜しむように、必死にカードを書いていました。
でも、病気のために体がすぐに疲れてしまって、思うようなスピードで書くことができませんでした。
看護師さんに、いつも
「今日はここまでの予定だったけど、できなかったわ…」
と悔やしそうに、話していました。
その後も、カードを書き続けましたが、残念ながら下の息子さんのカードは15歳までの分しか書くことができませんでした。
最後まで、このことを気にしていた彼女は、
「何で、僕のカードは15歳までしかないの?」
と子どもに聞かれたら、
「交互に書いていたんだけど、年の差の分、書けなかった。書いてあげられなくてごめんね」
と伝えて欲しいと自分のお母さんにお願いをしていました。
彼女は、ご主人に誕生日カードを託して、家族に見守られながら亡くなりました。
大切な家族や友達、仲間…
そういう人たちに「おめでとう!」と直接伝えられることが、どれだけ有り難いことなのか…
そんなことを考えさせられました。
いくつになっても「誕生日おめでとう!」と言われて嫌な気持ちになる人はいない…と思います。
伝えられる喜びを感じながら、心を込めて「おめでとう!」と言いましょうね。
今日も最幸の一日をお過ごしください!
