野球のチケット | 笑顔を引き出す心のスイッチ

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このブログを読んでくれたかたが、
ちょっとだけやる気が出た!
ちょっとだけ心が軽くなった!
ちょっとだけ笑えた!
と思ってもらえるようなブログになれば、と思っています。

おはようございます!


熊本、鹿児島で開催予定だった巨人戦が中止になり、しばらく巨人戦を観ていません。

まぁ、これも仕方ないことですね…


プロ野球のチケットに関して、ひとつのエピソードがあるので、以下原文のまま紹介させていただきます。




幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。

学もなく、技術もなかった母は、個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。

それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので、何とか母子二人で質素に暮らしていけた。


娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作り弁当を持って、近所の河原とかに遊びに行っていた。

給料をもらった次の日曜日には、クリームパンとコーラを買ってくれた。


ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。

俺は生まれて初めてのプロ野球観戦に興奮し、母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。


野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。

母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。

チケット売り場で一人1000円ずつ払ってチケットを買わなければいけないと言われ、帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは、外のベンチで弁当を食べて帰った。


電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、母は「母ちゃん、バカでごめんね」と言って涙を少しこぼした。


俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学がとことん嫌になって、一生懸命に勉強した。

新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。

結婚もして、母に孫を見せてやることもできた。


そんな母が去年の暮れに亡くなった。死ぬ前に一度だけ目を覚まし、思い出したように「野球、ごめんね」と言った。


俺は「楽しかったよ」と言おうとしたが、最後まで声にならなかった。





このお母さん、ずっと野球のこと気にしてたんでしょうね。

息子としては、母が何もしてくれなかったとしても、そこにいるだけで有り難い存在なのです。


元気なうちに親孝行しないとな…


こんな記事をUPした自分ですが、明日ドームに観に行きます。

これってどうなの?

観に行けることに感謝ですね。


今日も最幸の一日をお過ごしください!