あっ、俺だけど… | 笑顔を引き出す心のスイッチ

笑顔を引き出す心のスイッチ

このブログを読んでくれたかたが、
ちょっとだけやる気が出た!
ちょっとだけ心が軽くなった!
ちょっとだけ笑えた!
と思ってもらえるようなブログになれば、と思っています。

おはようございます!


僕の両親は二人とも80代なのですが、ありがたいことに元気でピンピンしてます。


そんな母親から、先日電話がありました。

珍しいな?何だろう?と思って電話に出ると第一声が、


「咳は大丈夫なの?」


は?


「咳出てるんでしょ?」


は?咳なんて出てないし、元気モリモリだけど?

わけわからない僕は、一瞬母親がボケちゃったのかと思いました。


ことの顛末はこんなこと。


前日の夜の11時頃、両親の元に1本の電話が入りました。


「あっ、俺だけど…ゴホッゴホッゴホッ…」

電話に出た母親は、第一声も同じだし、声も似てるし、てっきり僕からの電話だと思ったそうです。


すごい咳をしてるけど、どうしたの?と聞いたところ、


「もしかしたらマイコプラズマ肺炎かもしれない。明日病院に行って診てもらうけど、下手すると入院になるかも。だから明日は一日家にいて欲しい」

とのこと…。


さらに、「携帯電話をトイレに落として、新しいものにした。新しい電話番号は…」

と電話番号を母親に伝えました。


入院になるかも、と聞いた両親は心配になりました。


翌日の午前中、また電話があり

「肺炎ではなかった。ちょっとした喉の炎症で、入院しなくて済んだよ」


ほっとした母親は、それは良かった、と伝えたところ


「ちっとも良くないんだよ。実は…」


と切り出した話が…

投資の詐欺にあった、借りてたお金もあるので早急にお金が必要、離婚にもなると思う、今うちにはお金がどのくらいあるの?

などど話してきたそうです。


心配させ、ほっとさせ、また心配させ…

と感情を揺さぶられた母親。


てっきり僕だと信じてたので、動転してどうしてよいのかわからず、一度みんなで会って話し合おう、と一度電話を切ります。


その数時間後、また電話。

今度は父親が出ました。


父親に向かっても、いろいろ事情を話し、

「とりあえず50万でいいから用立てしてくれないか?」

と言ってきたそうです。


父親は、確かに声は似てるけど、どうもイントネーションが微妙に違う!と感じ、

「お前は本当に○○なのか?」と聞いたところ、向こうは電話を切りました。



はい、これ「オレオレ詐欺」です。


父親が「前の携帯番号に一応かけてみろ」

と言われ、母親が電話してきたのが冒頭のやりとりです。


そこでやっと我にかえった母親。


いや~母親だけだったら、だまされてたかもしれないです。


母親も冷静に考えれば、おかしいことだらけと後から言ってましたが、いくら元気とはいえ、年齢も年齢だし判断力は多少鈍っているはず。

その上に感情を揺さぶられたから、すっかり信じきってしまったそうです。


向こうが伝えた電話番号を警察に伝えたところ、その日1日で5件の問い合わせがあったとか。

まさか、我が親にオレオレ詐欺の電話があるなんて…


老人を心配させ、騙そうなんて、許せない話です。


みなさんはまだお若いので大丈夫かと思いますが、念のためお気をつけくださいね。


今日も最幸の一日をお過ごしください!