おはようございます!
無能唱元さんから教えていただいたお話しです。
「アルプスの少女ハイジ」にクララという女の子が登場します。
彼女は、両足が動かず車椅子の生活をしています。
このクララがハイジに招かれて、アルプスの山の中へ来て暮らすようになりました。
そして、この日、ハイジの仲良しである近所の盲目のおばあさんの家に行き、そこでクララは、おばあさんに本を読んであげます。
クララは本を読むのが好きなので、とてもうまく読むことができました。
読み終わると、おばあさんは感動してお礼を言い、こう続けました。
「まるで天使の声のようでした」
おばあさんにそう言われたクララは黙り込んでしまいます。
急に黙ってしまったクララにハイジたちは心配して、口々にどうしたのか?と尋ねました。
すると、
「嬉しいんです!」
とクララは叫んだのです。
「こんなに嬉しい気持ちは生まれて初めてです!」
思えば、車椅子の生活は、他人の厄介になるばかりでした。
このアルプスへ来るにも大勢の人の手を借りて、やっと来ることができたのです。
クララの人生はそれまで、すべてが人の助けで生きてこられたといえます。
ところが、この日、本を読んであげて、それにおばあさんが心から感動して、お礼をいってくれたのです。
「自分でも、人の役に立つことができる!」
これがわかった時、クララの喜びは、まるで洪水のように胸の中にあふれたのです。
『他人の役にたつ』
精神科医のアドラーは言いました。
「うつ病やノイローゼなどの患者は、私のいうとおりにすれば、二週間で治ってしまう。
それは、人をどうやったら喜ばせることができるか?ということを考え始めることである」
『他人の喜びのために自分は何ができるだろう?』
できることを、気持ちを込めてやっていきたいと思います。
今日も最幸の一日をお過ごしください!

