おはようございます!
ジミー・カーチスという男性が結核で入院してました。
彼の病室には死の宣告を受けた患者が7名。
彼は、一番窓際に寝ていました。
自分で動くことができない患者の中で、彼だけが窓の外を見ることができました。
そんな病室の中で、彼は窓から見える光景をみんなに伝えるのです。
「おーい、みんな、きょうは子どもたちが遠足だよ。
黄色いカバンをさげている子がいるな。
ピンクの帽子をかぶってる子もいるよ。
3番目と4番目の子が手をつないで歩いてる。きっと仲良しなんだろうな」
ところが、ある朝、窓際に寝ていたはずのジミーがいません。
昨晩亡くなったのです。
すると、入り口付近に寝ていたトムという男が、「俺をジミーが寝ていた窓際にやってくれ」と頼みました。
看護師さんたちは、困った顔でなかなか言うことを聞いてくれません。
すると、トムは声を荒げて怒鳴りちらします。
仕方なくトムを窓際に移し、トムは大喜びです。
「俺はジミーみたいに、みんなに話なんかしないぞ。自分一人で楽しむんだ!」
ところが、窓の外を見たトムは驚きます。
なんと、そこには窓の外の景色なんてどこにもなく、灰色の古ぼけた壁が見えるだけ…
そこで初めて、トムはジミーの思いがわかりました。
「自分たちのすさんだ心を励ますために、その壁の向こうに広がるであろう世界を語り聞かせてくれてたんだ。
それに比べて俺ときたら…なんと恥ずかしい…」
心から懺悔したトムは、ジミーに負けないくらい、次のように語り聞かせました。
「おーい、みんな!今日は花屋さんが通るぞ。車の中はバラの花でいっぱいだ!
前のほうは、あれはパンジーだな。その隣には黄色いバラ。甘い香りがするだろうな」
亡くなったジミーは、与えること、みんなに喜んでもらうこと、それが嬉しかった。
なんの見返りも期待せずに…
そんな思いが、トムの人生を一変させたのです。
「与える心」…この精神はやっぱり素敵ですね!
今日は何を与えることができるだろう?
今日も最幸の一日をお過ごしください!
