今日は絵本のご紹介です。
『いのちをいただく』

読んだことある方もいらっしゃるかもしれませんが、とても良い本です。
読むたびにウルウルします。
命を「解く」…食肉解体場で働く方々はこういう言い方をするそうです。
その解体場で働く坂本義喜さんという方が体験した実話です。
大切に育てた牛さんを、生活のためにやむを得ず解体場に連れてきたおじいさんとお孫さんの女の子。
女の子が生まれた時から一緒に育ってきた牛の「みいちゃん」。
「みいちゃん、ごめんねぇ」謝り続けながら牛のお腹をさする女の子。
この牛だけは大切にずっと育てていこうと思っていたそうですが、年を越すためにはどうしても売らなければならないと…
別れを悲しむその姿を、坂本さんは「見なければよかった…」
翌日、坂本さんはやむを得ず牛のみぃちゃんの命を解くことになるのですが、牛が暴れて急所を外すと、牛が痛がるので、みぃちゃんに向かって
「じっとしてろよ…じっとしてろよ…」
すると、そのみぃちゃんの目から涙がこぼれたそうです。
長年命を解く仕事をしていて、牛が涙を流すのを初めてみたそうです。

詳細については、実際に読んでいただきたいのですが、『いのちをいただく』ことの大切さを教えてくれる1冊です。
個人的にお肉は大好きですが、この本を思い出すたびに、お肉をいただくことの有り難さや、食肉解体場の人たちの苦労をいつも感じます。
お肉に限らず、魚だって、野菜だって命であることに変わりありません。
その命を僕たちはいただいているわけです。
だから、いただく前には心を込めて「いただきます」
いただいた後には感謝の気持ちで「ごちそうさま」
当たり前のことの大切さに気づかせてくれます。
小さなお子さんがいらっしゃる方はもちろん、大人にも読んでいただきたい1冊です。
今日も最幸の一日をお過ごしください!