物体消失
ひとりで暮らすことは気楽だけど、まあ当然ながら楽ばかりではないです。「寂しい」などの感情は一切ないのですが、物理的に他者の手を借りたい時があります。プロの手を借りることはありますが、そこまでじゃない日常の瑣末な事案には自力で対処するしかないんですよね。脚立にのって窓枠に簾を結びつける。夏が終わったら外す。同じく脚立にのって伸びすぎたアイビーの蔓を切る。洗車をする。ごく稀にGと闘う、など。昨日は家の南側に作った極小菜園からシソの葉っぱと小ネギを収穫すべく、2〜3歩進んだところで悲鳴を上げそうになりました。写真なんかもちろん撮ってないけど、気持ち悪いものについて書くので苦手な方はここでお帰りくださいね。ご近所の手前、かろうじて悲鳴は「ひぃーーっ」という息だけにとどめました。通路の砂利の上に、灰色の細長い尻尾と小さな後ろ足だけがありました。ネズミです。食いちぎられた断面が見えて血の気が引きます。うちの敷地は野良猫の通り道なので、春秋の夜更けには壮絶バトルが繰り広げられ、うるさいったらないのです。たぶん行儀の悪いそいつらのうちの誰かの食べ残しでしょう。ネギと大葉を収穫する気力は失せ、今見たものを脳裏から消すために家に入って株価ボードを見始めました。半導体関連の電子部品を扱う村田製作所がどういうわけか低迷していて、さすがに底を打ったかと思われるのでナンピンします。(ナンピンというのは、株を買い増しして平均購入単価を下げることです)それにしても…うーーん。さっき見た物体をどうにかしなくちゃ。台風の影響で激しい雨と強い日差しが繰り返されているため、物体の変化が怖い。先送りにしたい。でもそうしたら事態はどんどん悪くなる。早く始末しなければ。でも気持ち悪い。ううう。クヨクヨ悩みながら、少しだけ先送りにして遠いほうのジムへ行ってHIPHOPダンスのレッスンを受けました。先週はできなかったコレオができるようになって嬉しい。楽しく気持ちよくレッスンを終えてサウナで汗をかき、清々しくシャワーを浴びて帰宅しました。そしてまた現実に直面するのです。夜になってしまってからでは遅い。やるなら今しかない。観念して新聞紙とビニール袋とスコップを持って現場に向かいます。と言っても数歩だけど。…あれ????なくなってるどーゆーこと?ひょっとしておやつに取っといたのか?もぉーーー💢最初から全部食べといてくれ。念のため周囲を確認したけどもうどこにもありませんでした。やれやれホッとしました。この困難から逃げなかった自分を「えらい」と思いました。何もしてないけど私えらい!今日は村田製作所がぐいっと上がり、ホクホクと利確しました。読みが当たって嬉しいです。昨日のご褒美なのかもしれないとひそかに思っています。