最近、また急に、暑くなってきた。

 

日差しが、痛いくらいに暑い。

 

あー、またこの季節になってきたんだなと、思う。

 

涼しくなってきたり、冬の間は忘れてしまう。

 

けれど、また、暑い日差しがさすようになると、あー、これだ・・・。っていう感じで、思い出す。

 

思えば、最初は、地球温暖化なんて言われていた。けど、近頃では、地球沸騰なんて言ってる。

 

最初は、夏になると、腕に黒いアームカバーをつけてる人を、見て、へーこんなことして、日焼け防止するんだ、なんて思っていた。

 

そうしたら、次は、目から下を日焼けから守る顔カバーをつけている人がいて、びっくりした。

 

 

 

 

確かに、こうすれば、顔が日焼けしない・・・。

 

それから、屋外で作業する、土建業の人の間で、扇風機付のジャケットやベストが売れていると聞いて、それもびっくりした。

 

 

 

うちが、2年前、クーラーを買い替えた時に、設置に来てくれた人から、ウィーンという音がして、何かと思った。ファン付ベストを着用していたのだ。

 

うちの主人は、建設業だが、ファン付ベストは、常識だと言われた・・・。

 

あと、主人は暑がりだ。随分前は、暑い時に、外でよく持参した扇子を使用していた。

 

先日、何気なく主人が、ハンディタイプの扇風機を持っているので、「それ何?」と、聞いた。

 

 

 

 

「こんなの、今、当たり前じゃん」

と、言われてしまった。

 

私は、在宅勤務兼専業主婦で、非常に外に出る機会が、少ない。

 

だから、ハンディの扇風機が普通だとは、知らなかった。

 

最近では、この携帯ミニクーラーが、かなりいいらしい。

 

 

 

首からかけて、背中にたらす。そして、洋服の下にしのばせる。

 

今や、クーラーを、携帯する時代になった。

 

とにかく、どんどん熱くなる一方だ。

 

熱中症指数なんていうのも、シーズンになれば発表される。

 

だが、思う。

 

多数の児童生徒を預かる学校で、この熱中症指数を、参考にして行事の有無、部活の有無が決定されることって無い。

 

一度、決まったら、熱中症指数がどう出ようが、必ず実施される。運動会の練習、運動会本番、野外遠足、部活動、対外試合。

 

そして、何かクールダウンの方法が、とられているかというと、ほぼ無い。せいぜい、午前の早い時間に行う、水分補給を頻繁にする、そのくらいだ。

 

国が熱中症指数で、屋外の運動禁止と、発表しているのだから、それが全てだ。

 

対策なんて、とれないのだ。

 

そして、暑くなってくると、ニュースで、熱中症で救急搬送というのが、必ずといっていいほど、何度も目にする。

 

以前、ある記事で、高校生の剣道部の練習の、熱中症対策の記事を見た。そこでは、体育館で、ファンを回す。頻繁な水分補給を行っていると、出ていた。

 

そもそも、剣道は、頭に布を巻き、面をかぶる。そして、上半身は、着物を着る。下半身は、袴。そして、さらに、胸と胴には、防具をつける。手にも、甲手という手袋のような防具をつける。とにかく、重装備で、通気性が、非常に悪い。

 

猛暑の中、剣道着一式を着用して、稽古をするのは、本当に大変だと思う。

 

クーラーがキンキンにきいている、体育館で稽古するいというのが、一番、安全だと思う。

 

記事中の、剣道部の指導者も、夏場の稽古では、熱中症に生徒がならないか、怖いと言っていた。

 

だが、夏の大会が近いとなれば、練習しないわけには、いかない。そんなこんなで、手探りでの稽古が行われている。

 

熱中症のリスク管理を、命の管理を、医学的知識や、医療手当のスキルを持たない、一介の高校教員に負わせるのは、負担が大きすぎると思う。

 

結局、現場の担当者に、丸投げされているのが、部活動の熱中症対策だ。

 

私は、やっぱり、これだけ暑くなってくると、部活での根本的な熱中症対策が無いまま、練習するのは、健康被害のリスクが高いと思い、子供には、スポーツ系の部活はしないように、言っている。

 

どんな熱中症対策が、とられるかは、現場の顧問任せ。そして、きちんとなされているかも、わからない。また、そもそも、対策をとりようが無いから、国も、熱中症指数を発表して、屋外の運動禁止なんて、通達をしている。

そして、部活動で、たとえば、キャプテンなどになったら、なかなか、しんどいから休憩しますとか、言えないだろう。あるいは、試合が近いと、大手をふって、休憩とりますとか、言いにくい雰囲気があるんじゃなかろうか。

どういうふうに、なるかは本当に、その場の雰囲気や、構成メンバー、顧問の考え、状態など、とにかく、わからない。だから、確実に安全とは、言い切れない。

 

ところで。

 

なぜ、こんなにも、私が、熱中症について、警戒しているのか。

 

それは、私自身が、熱中症の初期段階になったことがあるからだ。

 

自分が、熱中症になって気づいたのは、熱中症は、自分が気づかないうちに、進行してしまうということだ。

 

ニュースで、学校で野外のたとえば、運動会の練習中に生徒が熱中症で何人も、倒れて救急搬送なんてのを、見るたびに、「具合が悪いなら、我慢しないで、言えばいいのに。」と、思わなかっただろうか。

 

実は、熱中症は、恐らく、倒れる寸前まで、そこまで重症とは、本人が気づかない。

 

私も、自分が、熱中症になった時、ちょっと疲れたなあくらいで、そこまでひどい状態とは、全く思っていなかった。

 

私が、熱中症になった時。私は、外を歩いて、公園のベンチに座ったりもしていた。

自分では、普段と変わらない、普通の通行人のつもり。

 

だが、道行く人が、私を、なんかチロチロ見る。公園のベンチに座っていても、なんか、変な人っていう目で、見られる。

 

なんで!!どうして!!

 

なんか、いろんな人から、変な目で見られていやだなあ、と、思っていた。

 

しかし、あまりにも、いろんな人(老若男女)から、そういう目で見られるので、もしかして、自分が何かおかしいのでは?と、思った。

 

そこで、振り返ってみるに、私は、その日は、暑い屋外での作業、子供のお迎えでの往復、滅茶苦茶暑くて、汗をダラダラ流して、疲れていたところだった・・・・。

 

・・・・もしかして、熱中症!!!?

 

だが、自覚症状としては、そこまで体調が悪いという、実感は全く、全く!!無かった。

 

だから自分が熱中症なんて、信じられなかった。一応、屋外での作業中も、水分補給もしていたからだ。

しかし、周りから、変な目で見られている。何か、今の自分は、周りから見て、挙動不審っぽい、動作や状態なんだろう。

 

熱中症が、治ったら、変な目で見られないんじゃないか・・・。熱中症を治すために、何をしたらいいんだろう・・・。水分をとろう!!

 

私は、普通の麦茶をコップ1杯飲んだ。あっという間だった。だが、まだ、なんか足りない。

 

今度は、スポーツドリンクの2リットルのペットボトルを飲んだ。

 

あっという間だった。でも、まだ、飲みたいし、飲める。

 

また、スポーツドリンクの2リットルを飲んだ。

 

そうしたら、何かが、がちゃっとはまるように、身体の状態が、ストンと落ち着いた!!!!

 

状態が、ステージが変わったかのように、激変したのだ。

 

あっ、自分、さっきまで、熱中症で、具合が悪かったんだ・・・。

 

4リットルのスポーツドリンクを、一気飲みして、初めて事の次第を理解した・・・。

 

こんなに、スポーツドリンクを、4リットル近くも、一気に飲んだのは初めてだ。

 

だが、それだけ、飲んでやっと何か、身体の状態が、すっきりと、落ち着いたのだ。

 

人からも、変な目では、全く見られなくなった。

 

・・・・・・・・・・

 

私は、熱中症って、怖いなと、この時の経験から、痛感した。

 

ひどい状態になっても、気づかないのだ!!

 

気づかなければ、防ぎようが無い。

 

思うのだが、人類史上、ここまで、暑い時代って無かった。

 

だから、人間の体内で、危険を知らせるセンサーというか、アラームのようなお知らせ機能が、無いんだと思う。

 

大昔から、熱中症と隣り合わせの環境で、人間含む生物が、生きてきたら、熱中症の危険を本人に、知らせる体内の機能が、備わってきたかもしれない。

 

だが、熱中症による身の危険に、人類がさらされたのは、本当につい最近なのだ。

 

だから、たとえば、腰が痛ければ、人は、腰をかばって、無理しない。風邪をひいて、のどが痛くなったら、うがいをよくして、安静にする。

 

身体の危機に際して、人に、丁寧に教えてくれる、機能が、人の体内には、備わっている。

 

しかし、熱中症という体内から、煮えてくるという、新時代の現象に、人間の身体は、アラームを発動してくれないのだ!!!

 

私は、この自分の経験を、医師に、医学的に確認をとったわけではない。

 

しかし、多くの人が、熱中症注意と、言葉では知っていても、毎年、何人も搬送されているのを、見て、私が熱中症になった時と同じように、熱中症がひどくなっても、気づかなかったんだろうと、思っている。

 

そんなこんなで、私は、自分が熱中症になった経験も踏まえて、部活は、いらないと、思っている。

 

というか、この猛暑の中で、子供が、屋外でスポーツするのが、心配なのだった。