ここ数日、なんだか風景がくすんで見えるというか暗い感じがしていた、なんだろうか~そうか、まだお盆の最中なんだ。と納得した。


その雰囲気はお盆休みにくじゅうの山岳地帯を歩いたときの雰囲気に似ていた。


実はアパートの部屋を隣に引っ越す必要があって、猛暑のなか休み休みやっていたのだが、テレビでは断続的に戦争の特集をしていて、見いってしまった。


8月18日、ぼくらは14日から仕事だが、おそらく世間は連休の最終日。


8月11日に放送されて再放送だったと思う。

徹子さんと櫻井さんの対談形式で過去の徹子の部屋に出ていた人の戦争体験が語られていた。


なかでも、淡谷のり子さんの慰問の体験と江戸家猫八さんが軍人として広島で体験した原爆の悲惨さは涙を誘った。



淡谷のり子さんは慰問の最中に、平均年齢16歳の一群の特攻兵士が指令を受けて戦場に旅立つことがあって、そのとき、その子たちがニコニコして敬礼して出ていって、もう淡谷のり子さんは涙で歌えなかったと。

わずか16歳の子供たちがもう生きて帰れないことを承知の上で出撃していった。


ああ~ぼくも涙で文字が見えなくなった。


あの時代に生まれて、戦場に死にに行くしかできなかったそういう命がたくさんあったことをぼくらは忘れてはならない。


淡谷のり子さんは若い子には厳しかったそうだが、そういう経験があって、若い子たちにはもっとしっかりしなさいという思いだったのでしょうと徹子さんも涙ながらに語っていた。




江戸家猫八さんは8月6日広島で壮絶な原爆体験をした。

みんな真っ黒に焼けただれて、家族を探すんです。そうして、兵隊さん、お水をくださいって、でも焼けただれていますから、飲んだら死ぬんです。でも、水筒の水をあげるんですね、すると、兵隊さん美味しかったです。ありがとうございました。って死んでいくんです。


それでね、兵隊さん、きっと仇をとってくださいって最後に言うんです。


猫八さんも泣いていた。


ぼくらは泣くことしか出来ない。

それでも

ぼくらはいい時代にいい国に生まれているんですよ。

ただね、忘れてはならないのはそういう時代にしか生きられなかった人々がいたことですよ。




徹子の部屋
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