今はネット社会で、我々は正しいか正しくないかわからない情報、いつ書かれたのかわからないような情報、そしてデマの類い、そんな情報に踊らされてますね。
実際はどうなのかって、結局わからない。
今ってそんな時代ですよね。
でも、昔の日本人って、具体的にリアルにものを言っていたのですね。だから、今でも記録を見れば当時のことがよくわかる。
先日、英雄たちの選択という番組で忠臣蔵の言ってみれば裏側というか、討ち入り後のことをやっていた。
今でも、当時の実情がわかる背景には、堀内伝右衛門という熊本藩の人が、討ち入りをした赤穂浪士に49日という切腹までの間、寄り添った記録が克明に残されていたからだった。
幕府としても流してほしくない情報だったわけで、しかし、その当時の当事者が書いているから信憑性もあるし実情がわかるのだ。
当事者が、語るのですよ。
昔出来たことがなぜ、今できないのだろうか?
って思うのですよ。今は当事者が見えませんから。
今は誰が書いたかわからないものをあたかも事実のように思ってるんですね。
歴史家の磯田道史さんたちはこんなことを言っていた。
昔の日本人は、元禄も明治も戦後の高度成長期も具体的にリアルにものを言っていたんですね。
だからリアルな現実がそこにあったんですよ。
それはネットが普及する前という言い方もできるかもしれない。
令和になって特に心配してるのが、
「しっかりと適切に努力してまいりたいと思います」というような言い回しをよく聞くのですが、中身がない。
とても形式的になっているのではないのだろうか?
もっと具体的でリアルな生き方をすべきだと私も思います。