NHK の「人生はJazzとともに」という番組で、斎藤悌子さんというジャズシンガーの特集をしていて、私は不覚にも涙を流してしまった。


斎藤悌子さん87歳





米軍統治下の沖縄のキャンプで20代からjazzを歌い続けてきた。


当時アメリカはベトナム戦争が泥沼化して、沖縄はその前線基地として重要な位置づけだった。


当時、よくリクエストされた曲に「Danny boy」というのがあったらしい。

https://youtu.be/y3XPF6OAd2s?si=tci5tjdLFX3A5kQ0 

若い軍人が美しい女性と曲に合わせてダンスをしているが、男性の方が時折涙ぐんでいる。

悌子さんはなんでかな?って思って聞いてみると、その軍人は近々ベトナム戦争の最前線に送られるのだという。


生きて帰れる保証はどこにもない


この女性とも今生の別れかもしれない。


私は曲を聞きながら、涙が止まらなかった。

悌子さんの声がこぶしが、涙を誘う。



彼らは国のために戦争に行ったのだが、それは今も変わらない、そういう人生を歩む人たちもいる。


日本はどうだろうか?と、ふと思った。


もちろん戦時中は日本も多くの若い命が失われた。家族のために国のために戦った。


戦後日本は軍隊を持たない不戦の国になっている。しかし周囲の国が軍備を増強し、日本の主権が脅かされそうになっても、日米同盟で日本はアメリカ軍の傘の中にある。


だから大丈夫って思うかも知れない、何か軍事的な有事があったら、おそらく 米軍は、守ってくれるだろう。

私はそういった日本のために戦うアメリカの兵士が、やはりキャンプで涙してるだろうと思うと、また、その家族が 無事を祈って「Danny  boy 」を聞いて涙しているだろうと思うと、日本人としていたたまれなくなる。


そんなことでいいのだろうか⁉️


戦争のないセカイは幻想なのだろうか⁉️




斎藤悌子さんの歌声を聴いてそんな思いにかられました。


ではまた、

よい週末を