「わらしべ長者」が長者になることができたワケ | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

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すべての方々に、FP3級程度のマネーリテラシーを普及できたら…
キッズ・マネー・ステーションの女性ファイナンシャルプランナーたちが
さまざまなお金の知識をご紹介いたします。

こんにちは!

2週目担当、静岡の認定講師、
とりいれいこです。

 

 

 

 

今日は、

書籍

「10歳から知っておきたいお金の心得」から、

 

昔話を題材にした、

 

お金の稼ぎ方・使い方・考え方について

ご紹介します!

※「10歳から知っておきたいお金の心得」は、キッズ・マネー・ステーション代表の八木陽子さんが監修し、2019年11月に発刊。キッズ・マネー・ステーションの講師仲間がお金について教えてくれる先生として登場しています。

 

 

 

 

 

 

わらしべ長者の教訓
 

まずはさらっと、「わらしべ長者」のあらすじを
 

あるところにお金のない貧乏な男がいました。

 

毎日真面目に働いても暮らしが楽にならないので、

観音様にお願いをしました。

すると観音様は、

「初めて触ったものを大切に持って旅をしなさい」

というところから物語が始まります。

  

 

そして、つまづいて転んで、

1本のわらしべに触れ、持って歩くことに。

 

顔の周りを飛ぶアブを捕まえて、

わらしべにの先につけて歩いていると、

子どもがそのわらしべを欲しがりました。

 

男は渡そうとしませんが、

母親からミカンと交換いてくれ

というので交換します。

 

 

その後、のどが渇いた商人がミカンが

欲しいというので上等な反物と交換

次に弱った馬を連れた侍に会い、

弱った馬と反物を交換

馬に水を飲ませたら元気になり、

旅を続けて行くと大きなお屋敷に

いきあたります



旅に出ようとしていた主人から

留守番をしてほしい、

馬も貸して欲しいと頼まれ、

「3年以内に帰ってこなかったら、

屋敷を譲る」というので男は承諾します
 
結局、主人は旅から戻らず、

男は屋敷を譲り受け裕福な暮らしを

手に入れました

というのが、物語のあらすじ。

 

 

 

 

「わらしべ長者」が長者になることができたワケ

 
あなたは、なんで男が長者になれたと思いますか?
 
「10歳から~お金の心得」では、
男は旅で出会った人たちと物を交換していったよ。物を持ったままにせず、色々な人の要望を受け入れて物を交換していって成功したんだ 。

と書いています。
  

  


モノの価値は人それぞれで、

 

誰かにとって必要のないものでも、

誰かにとっては必要なものだったり、

 

どんなモノでも大切にしなければ、、、

なんて思いも見え隠れします。

 



観音様に言いつけを守って、

最初触ったわらしべを持って

旅を始めたけれど、

 

モノを持ったままにせず、

 

「交換する」=「使う」ということで、

 

他のモノを得ることができたのです。

 

「わらしべ長者」の、

 

“素直さ”

“柔軟さ”、

そして“人(相手)の要求を察する”

というあり方が、

 

モノを交換していくことで成功を収める。

商売ってこういうことだなぁと感じます。


そもそもお金は、物々交換では、

うまく相手と交渉が成立しないなど、

 

不便を感じたところから

進化して生まれた道具。

 

道具は使わなければ意味がない。

 

「交換(使う)」しなければ、

 

ずっとわらを持ち続けているだけで、

「わらしべ長者」にはなれなかったでしょう!

 

 

 


さらに、「投資」と捉えてみてみると、

「わらしべ長者」も奥が深いです。

 

交換した病気の馬は、死んでしまうかもしれないよね。死んでしまったら反物との交換がムダになってしまう。元気になったら働いてもらえるよね。こういった「リスク」を取ったことが、長者になったポイント!

「10歳から知っておきたいお金の心得」より

 



本の副題、

『 ~大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方~』 が
ちりばめられた、この本!
  
お子さんと一緒に、さらさらっと読めます。
(というか、大人が勉強になりますよ)

仕事がら子ども向けのマネー教育の本を
色々持っていますが、
普遍的なお金の知識から、
イマドキのキャッシュレスや仮想通貨のことまで、
イラスト満載でわかりやすさは一番だと思います

 

 

「10歳から知っておきたいお金の心得」目次

 

 

 

お子さまとのお金の話をするきかっけにドキドキ

ぜひお手にとってみてください