教育費の相談現場から~計画編~ | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

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こんにちは!第2週担当 マネーのおばちゃん@広島こと朝原 奈津枝です。
 
受験シーズンもいよいよ大詰めですね。
我が家は2年前に終わってしまいましたが、相談の現場では顧問82世帯も抱えていれば、毎年のように受験対策の相談をしています。
今年も中学受験1名(進学は除く)、高校受験3名、大学受験4名、大学院受験1名の受験生を抱えるお客様の相談をきました。お客様から結果をお知らせ頂くまでは、ハラハラ・ドキドキ。
相談する私も気の休まらない時期でもあります。
この「お金の花道」読者の方々の一番の関心事は教育費の捻出と思われますので、教育費の相談の現場を「計画編」と「実行編」2ヶ月に渡ってお話しします。
 
まず最初におことわりですが、私の相談スタイルは、教育費だけの相談はしていません。お客様のライフイベントの一つとして教育費の相談もしています…あしからず。。。
 
ライフプラン=計画表を作成前には、お客様の状況をしっかりヒアリングします。お客様に教育費について考えて頂く際、まずお伝えするのは【教育費の方向性を決める】と言う事です。
その流れは…
 ●ご夫婦で話し合い、お子さまの教育方針を決める
 ●その方針に合わせ、高校・大学の授業料・費用などいくら掛かるか  確認する(資料は私が準備)
 ●現在と将来の収入・支出、金融資産を考え、親として教育費にどこまで「投資」できるか
  考えて頂く。
 ●その教育費の計画が、住宅取得・借入返済、車の買い替え、セカンドライフなど
  教育以外のライフイベントにかかる費用も考えた時、無理がないか確認する
 ●自己資金による教育費の準備が難しい場合、『借りる』手段も使うかどうか検討する
 ●教育費も含めたライフプランに合った「手段」を検討に入る…
方向性を決めないまま「手段選び」をしてしまったら、情報に振り回され右往左往して、いつまでも不安は残ったままになってしまいます。
『教育の芯』をしっかり決め、その家庭に合った「手段」を選ぶ事!これが教育費相談のポイントとなります。
 
まだお子さまが小さい場合は、将来のイメージ作りが出来る程度の大まかな計画で十分です。5年も経つと教育の状況も家計の状況も大きく変わり、どちらにしても計画の修正が必要となりますから…。
最後に…お子様が高校生となったら、親子で「方向性」を話し合われてはいかがでしょうか?お子さまも一緒に考える事で、家庭内でキャリア教育・マネー教育ができ、一石二鳥ですよ♪
 
今月はここまで☆
来月は「実行編」 教育費準備の「手段」や受験前後の具体的な相談についてお話しします。