おばあちゃんがくれるお小遣い | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

すべての方々に、FP3級程度のマネーリテラシーを普及できたら…
キッズ・マネー・ステーションの女性ファイナンシャルプランナーたちが
さまざまなお金の知識をご紹介いたします。

キッズマネーステーション認定講師の鈴木さや子です。お金教育第1週の担当です。

先日、東京の日野市夢が丘小学校さんにて、保護者向け家庭教育学級として講演をさせていただきました。

テーマは「子どもに伝えるお金の大切さ」というもの。

低学年ママを中心に、20名の保護者様にお集りいただきました~。

講演の最後に、家庭教育学級の委員長さんであり、お仕事でもお世話になっているNさんがこんな経験談で締めくくってくださいました。

「我が家では先日高校3年生の子どもと一緒に大学の入学金を振込に行きました。大金だけど現金で用意して、本人の手で振込をさせることで、教育費を親から出してもらい、大学に行って勉強するということを身を持ってわかってもらえたと思います。」

まさに、こういうことですね。お金の大切さを伝えるためには、言葉だけではなく、お金そのものに触れさせ、体感させる経験がとっても大切。小さい頃から一生懸命マネー教育をしても、段々親の目を離れてしまうともしかしたら忘れてしまうかも。だから、社会に出るまでは親としてしっかり関わっていきたいものです。


質疑応答の際、ご質問をいただきました。

「おばあちゃんがおこづかいをくれるので、それを貯めて、使う時はそこから使っています。これってまずいでしょうか?」

皆さん、どう思われますか?

私は、次の場合は少し対策をした方がいいかなーと思っています。

・理由なくただ現金でおこづかいをくれる
・やたら頻度が高い

おばあちゃんも孫が可愛いのであげたくなるんだと思います。その気持ちは大切にしたいけれど、やはり何もしないのにお金が降ってくるというのはいかがなものかと・・・。

せっかく家庭内でしっかりお金の管理をしていても、ちょっと困った時に親に内緒で「おばあちゃん、お金なくなっちゃった」とおこづかいをもらいに行ってもおかしくありません。

質問してくださったママは、もらったお金を一緒に専用口座に入金しにいって、必要に応じて引き出して使っているとのことで、管理はきちんとされていたので安心しました。

が、ここでも問題があります。

・専用口座にたくさんの金額があるので、今月はこの金額でやりくりしようという「おこづかい管理能力」がつきづらいこと

私が考えた対策としては

1.おばあちゃんに現金ではなく本や思い出(お出かけなど)にしてもらえないか相談
2.このままおこづかいをもらう場合は
 ・専用口座に入れたお金は、子どもが学校で使う文房具や、習い事代、洋服代などに充てる
 ・親からのおこづかい制度を導入して、子どもにやりくり能力を身につけさせる

というのがいいかなーと思いました。

お金には限りがあり、その中で上手に工夫してやりくりしなければいけない、ということを学ばせるために、おこづかいは本当に有効です。上手に活用して欲しいなーって思います^^