震災からのV字回復 | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

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晴れ残暑厳しき折、皆様お元気にお過ごしでしょうか。

お盆まではオリンピックに沸いた夏でしたね。

昨日は、王冠2メダリストに会いに、銀座まで出かけた方もいらしたのでは?


さて、今日は第1四半期決算の数字を見てみましょう。


日経新聞に、4~6月期決算ランキングが連載されていました。


21日は、増収率について、

22日は、計上増益率でした。


元気な企業がリストされています。


増収率の1位は、太平洋金属でした。


売上高 145億円

増収率 7.3倍


メインの八戸の製造書が昨年、被災して9割の減収だったので

今年は持ち直したということです。


その他、業種では自動車関連が健闘しています。


12位は日野自動車


売上高 3720億円

増収率  60.0%


13位はトヨタ自動車です。


売上高 55、015億円

増収率  59.9%


東日本大震災後、部品の調達ができずに

自動車は生産を縮小せざるを得ませんでした。


その後、海外での需要増もあり売上高が急上昇しました。

トヨタの世界販売は、4~6月期としては、過去最高を記録しています。


日野自動車は経常利益の増益率でも第6位です。


経常利益   135億円

経常増益率  3.6倍


素晴らしい数値ですよね。


でも、もう一度、注意してくださいね。

この増収、増益率は、V字回復アップだってことに。


つまり、比較している昨年の数字は、

平常時の売上高や経常利益の数字ではないということです。


2011年4月から6月は、震災直後の期であり、

太平洋金属でも、自動車業界でも、その数字は異常値だったこと。


その異常値を分母にして出した、今回の増収、増益率は

いかに回復したかを見る指標ではあっても、

今後も伸びる期待ができるものになっているかは、わかりません。


ただし、

更に見ると


2013年3月期の経常損益予想を上方修正した企業


というのがあります。


トップはデンソー、自動車部品大手です。


上方修正額  470億円

経常損益予想 2,620億円


4位は三菱自動車


上方修正額  100億円

経常損益予想 620億円


ここでも、自動車車

経常損益額に対する上方修正額が、大きいですね。


デンソーは北米市場で新車販売を伸ばすトヨタに

部品提供をしています。

三菱自動車は東南アジアでの販売を伸ばしているようです。


停滞するに見える世界経済ですが、

日本企業の回復を牽引してくれているようですね。


7~9月期はオリンピック月間を含む第2四半期。

どんな数字が出てくるのか、楽しみです。


オリンピックのメダルの数も増えたし、

日本もそろそろ、V字回復アップを果たさないといけないですね。



では皆様、暑さには気をつけてお過ごしください。

また、9月にお会いしましょう音譜