こんにちは、今日はクリスマスですね
年末も押し迫ったこの時期に、来年の目標や計画を考えている方も多いのではないでしょうか?
来年の目標を立てると同時に、数年後・十数年後も見据えた予定を立てるかたに少しアドバイス!
今週、2011年度の国民年金支給額が5年ぶりに減額する事が決定しました!
減額率は0.3%で、国民年金を満額(2010年度、月6万6008円)もらっている方で月200円の減額です。たかが200円と思われがちですが、1年だと2400円、夫婦だと4800円の減額になります。
なぜ減額か?
前年(つまり2009年)の消費者物価指数が下落したことが要因です。
消費者物価指数??
全国の世帯が購入する家計に関わる財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定したもの。すなわち家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によってどう変化するかを指数値でしめしたもの。(統計局HPより)
→つまり家庭で消費する物の値段が、時系列的にどのように増減したかという指数のことです。
なんとなく、リーマンショック以降世界的経済も悪化し、日本では就職難や御主人や自分のお給料が減ったりしているので景気が悪いというのは肌身で感じていることと思います。
だから、「年金をもらっている人も減額されるのは仕方がない!」と思ってしまう方も多いかもしれません。
しかし、ここで問題なのは現役世代は景気が良くなれば給料アップが望めますが
年金世代はちょっとそっと景気が良くなっても年金はなかな増額しない仕組み になっているのです。
そもそも、年金は物価や賃金の上昇や下落に応じて変動する仕組みです。しかし2000年以降デフレが続く中、年金は物価に応じてすぐに減額されなかった過去があります。(→物価スライド特例措置により)
そのため、1999年度から2010年度までに年金水準は3.7%下落しているのにたいし、実際に年金額が減額されたのは1.5%。
残りの2.2%が凍結されている状態なのです。本来なら2006年2008年に物価の上昇がありましたが、この凍結状態を越えないかぎり年金の上昇はありえないのです。(詳しくは・・・・厚生労働省HP:年金額の改定の仕組みを見てください。)
年金は、まだまだと思っている方も多いと思いますが、
現役のうちに年金の仕組みはよく理解して、準備できることはしておきましょう。