みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、芥川也寸志名演集第二弾です。芥川也寸志&新交響楽団による1980年代ライヴ録音が収録されており、ベートーヴェン、モーツァルト、ショスタコーヴィチ、ファリャ作品が収録されています。どれも貴重な録音ばかりで今回初出となっています。デジタル録音で聴く名演の数々を楽しんでいきましょう。
「芥川也寸志指揮/新交響楽団」
[Disc 1]
ベートーヴェン作曲:
交響曲第9番 ニ短調作品125「合唱付き」
ベルリオーズ作曲:
「ローマの謝肉祭」序曲
[Disc 2]
モーツァルト作曲:
交響曲第40番 ト短調 K.550
ショスタコーヴィチ作曲:
交響曲第5番 ニ短調作品47
[Disc 3]
モーツァルト作曲:
交響曲第39番 変ホ長調 K.543
ファリャ作曲:
歌劇「はかなき人生」より間奏曲
バレエ「恋は魔術師」(1925年版)
バレエ音楽「三角帽子」組曲第2番
芥川也寸志&新交響楽団による名演集第一弾は、チャイコフスキー後期三大交響曲が収録されていたが、今回は1980年代におけるデジタル録音を収録したのが第二弾となっている。第100回定期演奏会でのベートーヴェン「第九」や芥川也寸志が新響と最後の定期演奏会となった際のオール・ファリャ・プログラムも収録している。ここまで初出音源であるということが何よりの驚きである。
[Disc 1]
・ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
録音:1983年6月26日(ライヴ)
第100回定期演奏会新宿文化センターでのライヴ。ダイナミックなスケールを感じ取ることのできる演奏というよりも、どちらかといえばスマートであり、形と線が明確な印象を受ける演奏である。空間的な音の広がりにも余裕が感じられており、オーケストラ、合唱共に音色は透明度が高くクリアである。重厚的というわけでもなく、高音の伸びやかさが非常に素晴らしい。
・ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲
録音:1985年11月3日(ライヴ)
弦楽器の伸びやかさとしなやかさ、金管楽器と打楽器の固さと芯のある音があるからこそバランスの良い美しさ溢れるサウンドを楽しむことができたと言える。甘さたっぷりに、濃厚さも含めながら演奏が行われているため、美しさには思わずうっとりとしてしまうだろう。
[Disc 2]
・モーツァルト:交響曲第40番
録音:1984年1月29日(ライヴ)
第102回定期演奏会新宿文化センターでのライヴ。残響強めの響きが美しさを生み出しており、テンポの緩急が明確となっている分サウンドが多少響きに負けているようにも感じられなくはない。ベートーヴェンとは対照的に重厚的な印象も多少ばかしあり、パワー型の演奏ではないが濃厚さとまろやかさを秘めた演奏であったことは間違いない。
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
録音:1984年1月29日(ライヴ)
先ほどのモーツァルト交響曲第40番と同じく、第102回定期演奏会新宿文化センターでのライヴ。ノイズも少なく、弦楽器群による分厚いスケールからなる厚みのある演奏が非常に功を奏する形となったショスタコーヴィチ。新響といえば、ショスタコーヴィチの交響曲第4番における日本初演などの経験もあるため、芥川さんの指揮による素晴らしいアプローチも抜群である。ロシアのオーケストラによる演奏だったならおそらく強靭的で攻撃的なサウンドが展開されただろうが、今回の演奏では豊かな音色と穏やかなサウンドが重点として置かれている。
[Disc 3]
・モーツァルト:交響曲第39番
録音:1988年4月3日(ライヴ)
分厚くまとまったサウンドの状態で奏でられる弦楽器の音色の良さが明確となっており、特に第4楽章でわかるが、そのスケールによる音の波には圧倒させられるものがある。音質自体も比較的に良く、アマチュア・オーケストラによるライヴ演奏とは到底考えにくいような仕上がりとなっているのは聴いていただくだけでもよくわかる。
・ファリャ:歌劇「はかなき人生」より間奏曲
録音:1988年4月3日(ライヴ)
まさに濃厚な愛を聴いているかのような情熱的な音色とまとまりあるサウンドが非常に功を奏する劇的な演奏である。過去にこれほど濃厚なファリャ作品を聴いたことがない。弦楽器を土台とした分厚いスケールからなるサウンドとは対照的に、カスタネットの歯切れ良い音がよりこの劇的な世界観をより印象付ける形となっている。
・ファリャ:バレエ「恋は魔術師」(1925年版)
録音:1988年4月3日(ライヴ)
芯のある音を奏でる木管楽器、まとまりあいながら分厚いスケールからなる演奏を奏でている弦楽器の濃厚な演奏とメゾ・ソプラノ春日成子による歌声が美しさと情熱的な世界観をつくりあげている。以前聴いた際は大きなインパクトはあまり感じられなかった印象を受けるが、今回の演奏に関しては大きな安定感と共にやはり濃厚なサウンドが全体的に功を奏する演奏となっていたのは間違いない。
・ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」組曲第2番
録音:1988年4月3日(ライヴ)
躍動感からなる見事なテンポの緩急を演奏から通して聴くことができ、弦楽器の場面ごとにかわる音色の美しさであったり多彩な木管楽器の音色など楽しむことができる。今回演奏されるのは組曲第2番のみだが、「はかなき人生」より間奏曲、「恋は魔術師」とファリャ作品を連続して聴くことができたことによって、短い状態でも満足感のある華やかさと情熱的なサウンドを余すことなく楽しめたのは大きい。
新交響楽団による立て続けに初出音源が発売されてる中で、次は4月中旬に山田一雄名演集第二弾が発売される。曲目にはマーラー、ベートーヴェン、シューベルト、ワーグナーがありこちらも目が離せない。芥川也寸志名演集も第三弾と続いていくのだろうか?今後の情報が気になる。
https://tower.jp/item/7310913