今日は、会社で涙を見た。


会社の改善活動の委員会があって、トヨタで

改善活動をしていた先生を外部から呼んで指導を

受けるという活動を約3年間程やっていたのだが、

今回の委員会が、その先生を呼ぶ最後の会と

なったのだ。


そこで、今まで指導を受けていた部署がそれぞれ

成果の発表を行った。


私も購買課になってこの委員会に参加するように

なった。最初のころは会社の数字を主に発表を

していたが、ここ最近は、参加のみとなっていた。


当初、この委員会に参加していたころは正直、

余り、効果があるとは思われなかった。というのも

どうもみんなやらされている感があって、この会

の発表の為にやっている気がしてならなかった。


途中、先生もそれを感じていたようで、もう辞めよう

という時もあった。


その中で、特に生産部の若いK課長が一番、この

改善に関わることがあって、先生とのつながりも

一番多かった。

彼も、途中何回か、先生に叱られたり、先生を

怒らせたりして、本当に見ていてハラハラすることも

あった。


その彼が今日、今までの3年間を振り返って発表を

した。

発表の途中、3年間を思い出したのか、感無量の

面持ちで発表をしていた。

大変だったけど、色々学ぶことが出来たという内容

で、とてもわかり易く発表をした。


感極まって、目に涙を浮かべているのがわかった。


先生が、発表を終えた後、

「これを見ると、Kさん、よく頑張ったね。」という

言葉をかけると、彼は思わず大粒の涙を流した。


30歳の若い課長。彼の涙を私は冷静に見ていた。



涙の理由は二つあったと思う。


一つは、自分の3年間の頑張りに自分が酔って

しまっての涙。これは、私も経験がある。この手の

涙は、長年勤めた会社を辞める時に流す涙と

似ている。

これは、若さゆえに流せる涙だろう。


そして、もう一つは、先生の言葉に、

自分のことを解ってくれていた人がいたことへの

涙だろう。

褒めてもらったことで、今までの大変だったことを

忘れることが出来たんだろう。


「よくやったねえ。」という言葉ほど、嬉しいものは

ない。



私は確信した。


やはり、人は褒められることが力になり、次のパワーに

なる。

自分を理解してくれると実感できることほど

大切なものはない、と。


まだ、自分の進路を迷っているK課長。

彼が、この会社にいることはとても大きい。


間違いなく、これから会社を引っ張っていく存在だろう。


その彼が、今日の発表で見せた思いを、会社はしっかりと

受け取っていかないといけないだろう。




久しぶりに、

ちょっぴり、こちらが嫉妬する涙を今日見たような

気がした。