〜さーん、娘さん来たよ〜って看護師さんがお母さんに声かけてくれて、お母さんのそばに行った。



大丈夫?って声かけたら



顔にも麻痺があるので、話しにくそうだったけど小さな声でゆっくりと急に手が動かんようになったって泣きながら話してくれて。



そかそか、怖かったなと言いながら私も泣きそうになったけどグッと堪えた。



入院してたからすぐに処置してもらえたから大丈夫やでって声掛けたら



うんうんって。



看護師さんによると、朝の10時半くらいにトイレに行こうとしたら右手が動かなくてナースコールで知らせてくれたとの事だった。



主治医の先生が今来ますのでお待ち下さいと言われて病室で待つことに。



主治医の先生も手術中でまだお母さんの状態を見てないようだった。



しばらくして先生が来てくれてお母さんに話しかけながら状態を確認してた。



そのあと詰所で先生の話を聞いた。



がんに伴う血液凝固能亢進によって発生する脳梗塞で、トルソー症候群というらしい。



要は癌のせいで血栓が出来やすい体になってたってことかな。私はそう理解したんだけど。



MRI検査すると1ヶ所だけでなく5~6ヶ所血栓が詰まってる状態だった。



発症後すぐに血栓を溶かす点滴してるのて効果があれば、右半身に出てる麻痺も治まる可能性はあるが、副作用として出血しやすくなるので、体内の癌からの出血が心配だと言われた。



急変もあるのでいつでも連絡取れるようにして下さいと言われた。



脳梗塞になるなんて…。顔も右が麻痺してるから話しづらいだろうな。



お母さんが一番歯がゆいだろうなショボーン



お母さんの病室戻って右手握った。感覚はあるが自分で動かせなくなってる。右足も同じ。



家にいる時じゃなくてよかった。すぐに対応してもらえたんだから。



悪い考えはやめよう。



大丈夫。