この土日で、A320のデカール貼り付けを行いました。

ハセガワのA320はコックピットウインドウのデカールに問題があります。デカールが機体の形状に合っていないので、そのまま貼り付けると側面2枚が斜めになって「つり目」になってしまいます。

これに対処するためデカールを加工します。まず、正面の窓だけ貼り付け。

側面2枚も分割。前寄り1枚は前縁をカットして傾斜を急にした後、サンドペーパーで角を丸く削ります。左側は加工前の物です。

これでつり目が解消されました。

すべて貼り終えた機体です。レジはJA8392にしました。実機は2014年に退役しました。

デフォルトではJA201Aのデカールが用意されていますが、実機への忠実性にこだわるならばJA2○○AではなくJA8○○○の番号を選ぶべきです。

その理由は、機首に取り付けられているスタティックポートにあります。大気の静圧を測る装置で、初期のA320は丸型でしたが途中で角型に変更されました。ANA機の場合、1990年代に導入されたJA8○○○は丸型、2000年代以降に導入されたJA2○○Aは角型となっています。

キットに付属のデカールは丸型なので、JA201Aではおかしいのです。

複雑な塗り分けの主翼。コロガードは今回もシルバーとエアクラフトグレーを混ぜたものを塗装しました。

DO NOT WALK OUTSIDE THIS AREA

A320の主翼裏は普通はグレー1色らしいですが、ANA機に関してはコロガードの塗り分けがあります。しかも塗り分けラインがギザギザになっていたりエンジン付近を避けていたり、マスキングに苦労します。でもANA機でもグレー1色の場合もあるようです。（JA8392は塗り分けられていたようです）

一番苦労したのはノーズギアの格納ドアです。これだけ小さい数字を1文字ずつ並べていく作業は容易ではありません。

デカールは数日乾燥させ、クリア塗装に入ります。

ハセガワ ANA A320 デカール貼り付け