事業者限定鉄コレの相鉄9000系を加工して製作した、9701Fです。
製作開始したのは2023年4月。同年6月には車体標記類の貼り付けまで終えてクリアコートまで実施しましたが、オレンジのラインのデカールの周囲にマークセッターの跡が浮き出てしまい、全て塗装を剥離して一からやり直すことにしました。
その後ブログは休止していましたが製作は進めており、2023年11月に完成を迎えました。その後しばらく寝かせていましたが、今回久々に記事を投稿することにしたため、完成した作品を紹介します。
作品のコンセプト
- プロトタイプは9701Fの新塗装・機器更新車。
- 元の塗装を剥離し、マイクロエース製品に合わせた色調で再塗装する。
- イズムワークスのライトユニットを使用してライト点灯化する。
- 床下機器は武蔵模型工房の3Dプリント部品を使用する。
各車両の紹介
1号車 クハ9701
2号車 モハ9101
3号車 モハ9201
4号車 サハ9601
女性専用車です。相鉄・JR直通線開業後は、女性専用車は10号車に変更されました。
5号車 モハ9102
セミクロスシート車です。一部車輪が脱線しています。すみません。
6号車 モハ9202
模型では動力車です。
7号車 サハ9602
8号車 モハ9103
セミクロスシート車です。
9号車 モハ9203
10号車 クハ9501
細部のこだわりポイント
ライト点灯状態。行先、種別幕と列番表示は自作ステッカーです。
鉄コレは9703F以降の編成をモデルにしており、9701F、9702Fよりも連結器カバーの幅が広いですが、この作品では連結器カバーの幅の違いまでは再現していません。
ヘッドライトカバーはt0.2ポリカーボネート板をはめ込んで再現しました。
ドア窓には中川ケミカルのIROMIZU 28-25icを貼り付けてグリーンガラスを再現しました。
オレンジのラインは塗装したデカールを貼り付けて再現しています。以前マークセッターの跡が浮き出てしまったのは、マークセッターの液滴をポツポツと車体表面に滴下したのが原因でした。マークセッターの使用量は最小限にとどめ、デカール貼り付け後ははみ出したマークセッターを綿棒でできるだけ早く拭き取るように心がけたことで、跡が残らなくなりました。
パンタグラフはグリーンマックスのPT71Dを使用。
ヒューズボックスは鉄コレの物は形状がイマイチだったため、グリーンマックスのパーツを使用しました。
避雷器は屋根と一体成型だったものを切り取り、KATOのパーツに置き換えました。
クーラーのメッシュ部分は残念ながらメッシュのモールドが無いため、スミ入れではなく塗り分けで再現しました。
床下機器と同じダークグレーで塗り分けています。
車内は先頭車と中間車で床の色が違います。
シートモケットはカモ井のマスキングテープで再現しました。
乗務員室の仕切は自作ステッカーで再現。メーターコンソールはプラ材で自作しました。
製作を終えて
これにて、私が相鉄の中で特に好きな3形式が揃いました。いずれも直角カルダン駆動のVVVFインバータ制御車です。
(上の写真の3編成は既に廃車になっています)
今回は前作の新7000系 7755Fと同様、マイクロエースの8000系と並べて見劣りしないレベルを目指して製作しました。
車体の全塗装、標記類の再現、屋上機器や床下機器の細密化により、その目標はおおむね達成できたと思います。
ただしクーラーのディテール不足感は否めず、鉄コレのチープさを完全には脱却できていないです。それでも、メッシュ部分の塗り分けによりかなり印象は良くなっていると思います。
使用した塗料
車体ライトグレー部…クレオス ライトグレーFS36495
青帯…クレオス スージーブルー + GM鉄道カラー 青22号
オレンジ帯…クレオス オレンジ + クレオス 黄橙色 + GM鉄道カラー 黄かん色
ドア…ガイアカラー ステンレスシルバー
前面ブラックフェイス…クレオス ブラック
車体クリアコート…GM鉄道カラー クリアーコート半光沢
屋根…GM鉄道カラー ねずみ色1号 + GM鉄道カラー ダークグレー
クーラー… ガイアカラー ニュートラルグレーⅡ
その他屋上機器…クレオス グレーFS36118
床下機器…クレオス ジャーマングレー + クレオス RLM66ブラックグレー
室内床面(先頭車)…タミヤエアーモデルスプレー タン
室内床面(中間車)…クレオス ダークアース、クレオス ヘンプBS4800/10821
運転台壁面…クレオス RLM65ライトブルー
その他、細部の色差しにタミヤのエナメル塗料、アクリル塗料を使用