前々から気になっていた車両が入線しました。

 

2008年に発売された、マイクロエースの303系です。九州の車両は初入線となります。実車を見たことは無いのですが、直線基調でシンプルなデザインが非常に私好みで、JR九州で一番好きな車両と言っても過言ではないです。しかしNゲージは発売からかなりの年月が経っている上に人気の高い車両なので、入手するのがかなり難しい状態でした。しかし先日、ほとんど未使用のものがヤフオクに出品されているのを偶然発見。これはチャンス!と思い入札、定価と同じくらいの価格で落札することができました。

 

303系は筑肥線と福岡市営地下鉄空港線の直通運転用に製造された車両で、1999年に登場しました。旧型車の置き換えではなく増発が目的であったため、3本しか製造されていません(1999年に2本、2002年に1本)。JR九州では数少ない直流電車です。デザインは水戸岡鋭治氏が担当しています。

今回落札したのは「改装後」でモデルはK02編成です。これと同時に「登場時」も発売されており、こちらはK01編成がモデルです。

 

前面は全体が大きな平面ガラスで覆われており、未来的で透明感のあるデザインです。ライトケースが実車よりも大きめですがさほど違和感はありません。全体的な印象把握は良好です。しかしダミーカプラーの形状はいまいち。

 

レールとパワーユニットが手元にないので、9V電池でライトを光らせてみました。マイクロエースの公式資料では「ヘッドライトは白色」とありましたが、純粋な白ではなく若干黄色っぽいです。行先表示と運番表示は純粋な白です。

 

テールライト。

 

車体側面は209系に似た雰囲気がありますが、屋根肩が面取りされていたり窓枠が無かったりする点は209系とは異なります。

水戸岡デザインの車両は細かいレタリングが車体のあちこちに散りばめられていますが、マイクロエースらしく鮮明に印刷されています。

 

クハ303の車端部には後付けでトイレが設置され、窓が塞がれています。実車では塞ぎ板と車体が面一になっていますが、模型ではなぜか塞ぎ板が窪んでいます。

 

クハの屋根には地下鉄用のアンテナが設置されています。

 

パンタグラフはモハ303-102とモハ302-102に2基ずつ搭載。両者でヒューズや避雷器の位置が逆になっています。

 

パンタグラフは残念ながらどう頑張ってもまっすぐにできません。必ず傾いてしまいます。

 

貫通扉はモハ303-2の唐津方とモハ302-102の福岡空港方に設置。透明パーツに印刷で表現されています。

 

K02編成のVVVFインバータは日立IGBTのはずですが、模型ではなぜかK03編成の東洋IGBTになっています。製品化したのはK01とK02なのに、どうして床下だけK03にしてしまったのでしょうか?

SIVの形状もK02とは異なるので、GMのバルクパーツを使って改造するのがよさそうです。

 

列車本数の少ない区間で回生失効したときに備え、モハ303の床下にブレーキ抵抗器を備えます。

 

付属のステッカーは発色があまり良くないので、そのうち自作しようかなと思います。

 

最後に車両ケースの写真を。現行の青いケースとは異なり、ベージュ基調のカラーリングです。

 

高級感があるのか安っぽいのかよく分からない、洋風の額縁のような模様が入っています。

 

以上、マイクロエース 303系のレビューでした。13年も前の製品ですが前オーナーさんはほとんど走らせていなかったようで、新品に近い綺麗な状態だったので大満足です。コロナが収まったら実車にも乗りに行ってみたいなと思います。