前回の記事で予告した通り、E231系900番台の窓枠塗装を行いました。
完成品のディテールアップで窓枠塗装をするときは、マスキングせずに窓枠のモールドに沿って筆で塗装しています。しかし今回のE231系900番台は完成品の車両を種車にしているものの自分で再塗装を施しており、メーカーで生産された車両と比べると塗膜が厚く、モールドのシャープさが少し失われています。試しに一部だけ筆塗りを試みましたが、やはりモールドから簡単にはみ出してしまい、うまく塗れませんでした。したがって、今回はマスキングをしてエアブラシで塗装することにしました。
まず、窓枠の縦横の辺をマスキングします。
四隅のRが付いた部分のマスキングにはφ2.5mmのポンチで穴を開けたマスキングテープを使用します。
穴を開けたマスキングテープを4分割し、四隅に貼ります。6ドア車の窓枠はRが小さいので、φ2.0mmポンチを使用しました。
10両で合計46か所の窓をマスキングする必要があるのでかなり時間がかかりました。
ガイアカラーのダークステンレスシルバーを塗装。
かなり良い感じに仕上がりました。
しかし角のRの部分の塗装がモールドからはみ出してしまった箇所がいくつもあったので、車体と同じシルバーを筆で上塗りして修正しました。
また、一か所だけ角のマスキングを忘れていた箇所があったので、ここもタッチアップしておきました。
乗務員扉はスミ入れし、窓サッシとドアノブをエナメル塗料のクロームシルバーで塗装しました。ドアコック蓋もスミ入れしました。
客扉はまだ銀色の塗装を表面保護していないので、スミ入れしていません。鉄道カラーの銀色は塗膜が弱く、この上から直接スミ入れすると拭き取るときに銀色の塗装まで剥がれてしまう恐れがあります。インレタ転写後にクリアーコートしてからスミ入れします。
これでボディのシルバーの塗り分けは終了しました。これから車体標記の貼り付けを進めていきたいと思います。
ボディに使用した5種類のシルバー。