2020年ももうすぐ終わりですね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私は年末年始は毎年実家に帰省していましたが、今年は帰省しないで一人で過ごすことにしました。新型コロナが拡大しているということもありますが、それより大きな理由は論文作成です。大学院卒業を3月に控え、現在は論文を書き進めているところです。
論文作成と並行して趣味の模型工作も続けています。E231系900番台はステンレスの塗り分けを行いました。前回はステンレスシルバーを塗装したところまで紹介しました。その続きです。
行先表示と雨樋を残して車体をマスキング。ステンレスシルバーを塗装します。
ステンレスシルバーを塗り終えた車体。ここから部材ごとの質感差を再現していきます。
10両すべてを1枚の写真に収めて撮ると1両あたりの大きさが小さくなって見づらい写真になってしまうため、先頭車、中間車、6ドア車の3両で代表させています。
最初に、吹寄板のダルフィニッシュ加工を再現します。マスキングして、クレオスC8シルバーを塗装。
マスキングを剥がしてみましたが、期待したほどの質感差が出ませんでした。写真では吹寄板と腰板で明るさが大きく違うように見えますが、これは塗料そのものの色よりも光の反射具合による影響が大きいです。
KORAIL311000系の時はクレオスのシルバーでも色の違いがはっきり分かる仕上がりになりましたが、今回は微妙です。
311000系はドアにしか帯が貼られておらず、吹寄板と腰板の継ぎ目が丸見えで色の違いが分かりやすい一方、E231系は吹寄板と腰板の間に帯が存在するため、色の違いが目立たなくなってしまうのかもしれません。
というわけで、面倒ですがもう一度マスキングをして、クレオスのシルバーよりも白っぽい別のシルバーを上塗りすることにしました。今回は鉄道カラーのNo.8銀色を使用してみました。
写真では伝わりにくいですが、質感の違いが分かりやすくなりました。鉄道カラーの銀色はクレオスと比較して表面が少しざらついた仕上がりになるため、より一層ダルフィニッシュっぽい雰囲気になりました。311000系でもこっちを使えば良かったかな。
ここからマスキングをしてドアを塗り分けますが、鉄道カラーの銀色は塗膜が弱く、そのままマスキングテープを貼ると色が移ってしまうため、半光沢クリアーで表面保護することにしました。
半光沢クリアー塗装後にマスキングし、ドア(外枠も含む)をガイアカラーのダークステンレスシルバーで塗装しました。
乗務員扉とドア枠をマスキングし、鉄道カラーNo.8銀色を塗装。
塗装後、マスキングをすべて剥がしました。部材ごとの質感の差がはっきりと出てメリハリのある仕上がりになりました。
しかしこれで終わりではなく、前頭部と窓枠の塗分けが残っています。
吹寄板の銀色の塗膜がマスキングテープに持っていかれた箇所が数か所ありました。この周囲だけマスキングし、塗り重ねて補修しようと思います。
今回初採用の鉄道カラーNo.8銀色、色合いはとても良いのですが塗膜の弱さが少し残念です。