651系のアップデートの続きです。今回はかなり写真が多いですがご了承ください。
ライトをLED化します。電球の基板を取り外し、LED基板を取り付けます。
車体を組み戻してレールに置いてみましたが、点灯しませんでした。
原因は集電板でした。
LED化されたことで基板のレイアウトが変更され、リニューアル品ではそれに伴い集電板が長くなりました。そのため、旧製品の短い集電板とLEDの基板の通電部が接触せず、通電していませんでした。
そこで、基板にアルミテープを貼って通電部を延長し、短い集電板と接触するようにしました。イズムワークスの鉄コレ用ライトに付属していたアルミテープです。
これで通電するようになりました。
ヘッドサインはリニューアル品に付属していたものと交換することにしました。こちらのほうが色鮮やかで綺麗です。
ただし無加工で旧製品に取り付けることはできません。旧製品は薄いフィルム状だったのに対し、リニューアル品は分厚い板状だからです。
それに伴いボディの構造も異なっています。
ヘッドサインを外すと、ヘッドサインを固定するための土台が姿を現します。旧製品では薄いフィルムを保持するために土台から突起が出ていますが、リニューアル品は突起がありません。
デザインナイフで突起を削り取りました。
リニューアル品のヘッドサインを装着してみましたが、浮いてしまってきちんと収まりませんでした。
よく観察してみると、リニューアル品では土台自体が薄くなっていました。こんな細かい設計変更がされているとは思いませんでした…
そこで、土台を切り取ってしまいました。
土台を切り取ったことでヘッドサインが固定できなくなるので、額縁にゴム系接着剤で接着しました。
これでめでたくライトのLED化とヘッドサイン交換が完了しました。
後部車両もリニューアル品に付属の無表示&尾灯のものに交換しますが、無表示部分の遮光性が低く光が透けてしまうので、改良することにしました。(この写真の車両はリニューアル品です)
遮光性以外にも問題があります。実車と比較してみると尾灯の大きさが大きく、かつ中央に寄っています。
まず、シンナーを含ませたクラフト綿棒で黒い印刷を一部消します。
全体をクリアーレッドで塗装。
尾灯をマスキングします。元の印刷よりも小さく、かつ外側に寄るようにマスキングテープを貼ります。
黒く塗装し、マスキングを剥がした状態。
裏からもクリアーレッドを塗ります。
赤い四角の角を斜め45度にマスキングし、面取りをするように黒く塗装します。
これで完成。
リアルに光るようになりました。
編成中間に入る7・8号車は、ヘッドサインが消灯している状態を再現するために真っ黒に塗装しました。
尾灯の改良と7・8号車の無表示状態の再現は、リニューアル品にも施工しました。
これでアップデートが完了しました。カプラー胴受けやヘッドサイン固定部など細かい設計変更が多くなされていることが分かり、改めてNゲージの奥深さを感じました。
今後は旧製品・リニューアル品共に、ディテールアップを進めていくことになります。
明日のダイヤ改正でいよいよ常磐線が全線復旧します。651系によるいわき~富岡の普通列車は今日で運行終了となり、31年間にわたる常磐線651系の歴史が幕を閉じることになります。