
先月、E331系をポポンデッタで走らせたところ動力車(鉄コレTM-04)が不調を起こしたことをお伝えしました。その後も似たようなトラブルが続いていますが、何となく原因が分かったような気がします。
これまでの経過をまとめると、
ポポンデッタで初走行、7、8号車の2両の動力車のうち、8号車が途中で動かなくなる。電圧を上げると停車したまま「キュルキュル」という音を発したのち、電源の保護回路が作動し走行不可。
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8号車のモーターを新品に交換し、復活。
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2回目のポポンデッタ走行、今度は7号車が同様のトラブルを起こす。
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車輪やギヤボックスを分解清掃、復活。
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自宅の線路で走行中、再び7号車トラブル。やはり保護回路が作動して走行不可。しかし突然復活したり、また止まったりを繰り返す。8号車は問題なし。

7号車の動力ユニット。配線でショートしている個所は見当たりません。車輪やギヤボックスも正常です。

以上のことから、台車や配線に不具合があるのではなく、モーター自体が問題を抱えている可能性が強くなってきました。トミーテックお客様相談室にも相談してみましたが、分かりませんと言われました。
その後、ネットでいろいろ調べていると、こんな記事を発見しました。http://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/tomixworld-283a.html
私のE331系とそっくりな症状が記載されています。電磁気学に関する専門的なことも多く書かれているので内容をすべて理解できませんが、要するにブラシの構造が悪いため、摩耗によるカーボン粉が多く発生し、これがショートの原因になっているとのことです。
そこで、8号車から外されて保留状態になっていたモーター(つまり最初にトラブルを起こしたモーター)を分解してみました。

上記の記事のモーターと構造はそっくりですね。クリーニング液を含ませた綿棒で整流子を拭いてみると、びっくりするほど真っ黒になりました。これを組み戻して7号車に取り付けてみたところ、ちゃんと走りました! 分解による影響なのか少しぎこちない感じはありましたが、保護回路が作動して止まる事象は起こらなくなりました。
しかし、モーターをばらして清掃するなんて、頻繁にやることではないですよね。Nゲージのモーターは分解することを前提に作られていませんから。交換した8号車のモーターは今のところ好調ですが安心できませんね。もしモーターの構造自体に問題があるなら、メーカー側の問題なので自分ではどうしようもありません。

ちなみに、鉄コレ動力を搭載しているほかの3形式は(E331とは動力ユニットの型番は違います)、今のところ一度もトラブルを起こしていません。
また、上記の記事で紹介されているTOMIXの品番0623は、私の所有車両では209系やE231系に使用されていますが、これまでトラブルを起こしたことはありません。