帰省中はプラモデルも一つ完成させました。さすがにエアブラシと塗装ブースをわざわざ実家に持ち帰るのは大変なので、工具とゲート跡修正用の少量の塗料だけ用意すればよい、アオシマのプリペイントモデルとしました。86前期型、ボディカラーはライトニングレッドです。

イメージ 1
シャーシから組み立てていきます。特にリヤのサスペンションは構成部品が多く、組み立てるのが楽しかったです。

イメージ 2
次は内装です。このキットは日本仕様の86のほかに北米仕様のScion FR-Sと欧州仕様のGT86(左ハンドル)も作ることができ、ATとMTの選択もできるようになっています。自分は日本仕様のMT車としました。AT車を作る場合はATのシフトレバーと2ペダルのパーツ、そしてパドルシフトを取り付けることになります。
細部まで彩色済みですが、ハンドルはパーティングラインが目立ったのでペーパーを当て、赤黒でタッチアップしました。
ワイパーとウインカーのレバーに貼り付けるデカールも用意されていましたが、ウインカーレバーのデカールを失敗してしまいました。パーツになじませようとマークソフターを塗ったらデカールが刷毛に絡まり、ピンセットで引き抜いたらちぎれてしまいました。ワイパーレバーのデカールは貼れていましたが、片方だけ貼ってあるのはかえって不自然なのでこちらも剥がしてしまいました。

イメージ 3
内装でもう一つミスったのがカップホルダー。逆向きに接着してしまいました。しかしこれは、説明書の指示が間違っているのです。接着する前に説明書の誤植に気づいていれば…

イメージ 4
サンバイザーの注意書きのデカールまで用意されています。完成したらほとんど見えなくなります。

イメージ 5
ホイールは黒で色差しされていますが、薄くてシルバーが透けている&塗分け境界がぼけているので塗りなおすことにしました。

イメージ 6
エナメル塗料のセミグロスブラックを筆塗し、はみ出た部分を拭き取って仕上げました。
タイヤには回転方向指示があるので注意。

イメージ 7
いきなりですが完成写真です。さらっと出来上がったように見えますが実はいろいろ苦労しました。フロントガラスとリヤガラスが一体ですが、設計ミスなのかリヤガラスの角度が浅くボディから飛び出してしまいます。カッターでリヤガラスを切り離し、個別に接着しました。その際にも、リヤガラス表面に接着剤がついてしまい、乾燥後にペーパーとコンパウンドで磨いて除去しました。
バンパーの合いもいまいちよくなかったです。

イメージ 8
ボディ表面はセラミックコンパウンドで磨き、より深みのある艶を目指しました。
リヤスポイラーとドアハンドルはゲート跡が目立ったので、赤に少量の黒を混ぜた塗料でタッチアップしました。車体色とわずかに色味が異なりますが、ぱっと見分からないと思います。

イメージ 9
マフラーはメッキパーツでしたが、メッキ表面の傷を取ろうとコンパウンドで磨いたらメッキが剥がれてしまいました。
今年の夏休みは8月の中頃と9月初めの2度帰省しましたが、本来ならば1回目の帰省時で完成させるつもりでした。しかしマフラーがそういう状態になってしまったので、一度マフラーを自宅に持ち帰り塩素系漂白剤でメッキを完全に除去したのち、エアブラシでクロームシルバーを吹き付け、2回目の帰省時にそのパーツを持って行って、接着しました。メッキパーツだとどうしてもおもちゃっぽくなってしまいますが、塗装したことで重厚感のある仕上がりになり、結果的にはよかったです。

イメージ 10
水平対向エンジンのピストンをモチーフにしたエンブレム
86のコンセプトは「低く・楽しく・美しく」です。

イメージ 11
86親子。プラモデルはトミカよりもやや暗い色です。

リヤガラスやマフラーでトラブって想定よりも時間はかかりましたがとりあえずきれいな作品を完成させることができました。プリペイントモデルはサーフェーサーなどの下地なしで塗装されており、パーティングラインの処理もなされていないので少々安っぽい質感に感じることもありますが、気軽に作れるというのはやはり大きな利点で、たまに買ってみるのもいいものです。

86は完成しましたがデロリアンの製作が途中で止まっています…