日曜日(23日)は、メガウェブで行われている「トヨタ ドライバーコミュニケーション」に参加してきました。プロのインストラクターに運転についてのアドバイスをしてもらったり、ABSやシートベルトの重要性について学んだりすることができるイベントです。私は10時~11時の回を予約しました。

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余裕をもって9時過ぎに到着。しかしメガウェブの開館は11時。ヴィーナスフォート付近から観覧車方面に通り抜けができるように通路が解放されていますが、柵が設置されていて展示物を見ることはできません。

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受講者は関係者用入り口から入るように案内されています。この入り口から入ると受講者の名簿を持った警備員がいるので、名前を告げて受付へ向かいます。

受付を済ませ、インストラクターに案内されて外へ。いよいよ開始です。
最初はインストラクターが運転する車に同乗しコースを1周します。車はヴィッツ(3代目前期型)ですが補助ブレーキと助手席用ミラーを装備した教習車仕様となっています。
コースはパイロンスラロームに始まり、しばらく直線を走ったのち狭い曲線区間に入ります。曲線区間を抜けると止まれの標識で一時停止。出発地点はもう目の前ですが、戻る前にABSの体験を行います。アクセル全開で加速し、ダッシュボードに設置されたランプが点灯したらブレーキを目一杯踏みます。そして出発地点へ戻ります。
1周終えたら、今度はインストラクターを助手席に乗せ自分で走行します。コース周回とABS体験を2回行い降車。車には測定装置が取り付けられており、急ブレーキ時の車速とブレーキ踏力を記録できるようになっています。このデータの印刷が終わるまで、シートベルト効果体験を行いました。
ここで使用した車はラクティス。インストラクターが運転し、参加者は助手席と後部座席に乗り込みます。私は助手席に座りました。まず、シートベルトをせずに20km/hからの急ブレーキ。見事に体が前方に飛ばされました。手を前に構えていたのでダッシュボードに手をついて体を支えることができましたが、何も準備をしていなかったら顔面強打は避けられないですね。たった20km/hでこのありさまですから、高速道路だったらどうなっていたことでしょう。
今度はベルトを締めて同じく20km/hから急ブレーキ。がっちりと体がシートに拘束されました。後部座席だからベルトしなくていいやと思っている人、一度体験してみることを強くお勧めします。
次に、子供を模した大きさ・重さのクマのぬいぐるみを膝の上に抱いて急ブレーキを行いました。後部座席で抱かれていたクマは前席にたたきつけられ、私が助手席で抱いていたクマは足元に滑り落ちてしまいました。子供を大事に抱いているつもりでも、それはあくまでも「つもり」に過ぎず、突然の減速Gには勝てっこありません。仮に体を支えられたとしても首を痛めてしまうということです。子供の体格に合わせたチャイルドシートを用意することの重要性がよく分かりました。
そうこうしている間にABS体験時のデータの印刷が完了。説明を受けます。

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ランプが点灯した時刻を0秒とし、それからの車速とブレーキ踏力の推移が示されています。
インストラクターはランプ点灯後約0.4秒でアクセルからブレーキに足を移し、それから約0.1秒でブレーキ踏力がほぼ最大になっているのに対し、私はブレーキを踏むまでに約0.6秒かかっていて、踏力の増加も少しなだらかになってしまっています。もっと反射神経を鍛えねばなりません。
車速の落ち方が階段状になっている部分がありますが、これはABSが作動し液圧の増減を繰り返している証拠です。私が通っていた教習所では教習車にABSが搭載されていなかったので(急ブレーキの教習項目ではスキール音とともにタイヤから白煙が上がった)、ペダルが振動する感覚は初めて味わいました。

グラフについての説明を受けた後、最後にもう一度コース周回を行いました。運転操作について、私はインストラクターから2つ指摘を受けました。1つ目はペダルの踏みかえ方法。私は教習所で習ったように一度足を浮かせてから足全体で踏みかえていましたが、かかとを床につけてつま先を動かした方が踏み間違いを防げるとのことでした。教本に書いてあることが否定されてしまいましたが、プロが言っているのだから間違いないでしょう。
もう一つはコーナリング時における減速・加速のタイミングについて。私はコーナーの手前で速度を落としすぎ、曲がっている途中でアクセルを開けるという場面がありました。コーナリング中にアクセルを開けるとステアリングの舵角は一定でも車の走行ラインは外側に膨らんでしまいます(アンダーステア)。少しブレーキを残した状態でコーナーに進入し、旋回を終えステアリングを戻すころにアクセルを開けるとスムーズに曲がれるということです。当たり前のことを言われている感じですが、実際にやろうとするとちゃんと意識していないとなかなかできないものです。これから運転するときはこのことを頭に入れておこと思います。

このイベントの参加費は300円ですが、それを大きく上回る価値があると思います。教習所では教えてくれない実践的な事柄を実際に体験して学ぶことができ、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。これからますますドライブが楽しくなりそうです。