KATOの209系500番台を購入したことで、AU720形クーラーを搭載する車両はTOMIX、KATO、マイクロエースの3社が揃いました。各メーカーでどのような違いがあるのか、考察していきたいと思います。
今回比較するのは、TOMIX 209系0番台、KATO 209系500番台、マイクロエース E501系の3車種です。TOMIXはE501系も持っていますが、スミ入れを施しています。手を加えていない状態で比較したほうが良いと思い、まだスミ入れしていない209系0番台を持ってきました。
最初に、実物の写真を載せておきます。
まず、上面。ファンの表現はKATOが一番立体的で、マイクロは控えめ。TOMIXは省略されています。ファンの左右には四角い穴が横3列、縦8列並んでいます。実物を見ると横方向の上下の列にはレンガ模様のようなメッシュがついていて、真ん中の列は進行方向に1本線が入っているのみとなっています。もっとも実車に近いのはTOMIXですね。KATOはすべてレンガ模様になっていて、マイクロは進行方向の線しかありません。
また、クーラー上面はファンがついている側とついていない側で2つに分かれていますが、実車をみるとファンがついている側のほうが小さいですね。KATOは均等に分けられてしまっています。
塗装の質感はKATOが最もギラギラしていて、それと比べるとTOMIXとマイクロは白っぽく見えます。
次は側面。長方形の穴がたくさん開いていますが、数や配置はそれぞれ異なりますね。実車に忠実なのはマイクロでしょうか。
最後は断面です。TOMIXは全くモールドがありません。KATOはビードの長さが足りず、E231系が搭載しているAU725形と同じデザインになってしまっています。マイクロはビードの長さは適切ですが、側面に傾斜がついておらず、垂直に立ち上がっています。
おまけとして、TOMIXの旧製品(手前)と現行製品(奥)も比較してみました。旧製品は部品取り用として購入したジャンク品のE501系です。旧製品は鏡のようにキラキラしています。実車もかなりキラキラしているのですが、Nゲージだとおもちゃっぽくなってしまいますね。好みにもよると思いますが、私は現行製品のように落ち着いたシルバーで塗装されている方が重厚感があって好きです。
いかがでしたか? 同じものを模型化しても、メーカーによって様々な違いが見られて面白いですね。TOMIX、KATO、マイクロエースそれぞれに長所と短所があり、どれが1番かはなかなか決めづらいです。