台車の加工を行います。

イメージ 1
仙台市地下鉄1000N系の台車はブレーキディスクが台車枠の外側についており、とても個性的な形をしています。もちろんこれと同じものは販売されていないので、グリーンマックスのパイオニア台車を加工して再現することにしました。

イメージ 2
パイオニア台車はブレーキディスクが外側についているという点は共通ですが、台車枠の形が全く異なります。そこで、プラ板を貼り付けて1000N系の台車に似せることにしました。この加工は東北大学鉄道研究会公式ブログの記事を参考にしたものです。そのブログでは、グリーンマックスの西武2000系キットをベースとした1000系未更新車の製作記が紹介されていました。
1000N系の台車はボルスタレスなのでボルスタアンカーも撤去したいところですが、ボルスタアンカーだけをきれいに削り取るのは大変なので、そのままにしています。

イメージ 3
車輪は、台車に付属のもの(右)からKATOの中空軸車輪(左)に交換しました。先頭車はライト点灯のために集電機構を備える必要がありますが、付属の車輪には集電機能がありません。
また、KATOの車輪に交換することにはもう一つのメリットがあります。グリーンマックスの車輪より踏面の幅が狭いので、台車枠に貼り付けたプラ板と接触せずスムーズに回転できるのです。そのため、集電機構が不要な中間車も車輪を交換しています。

イメージ 4
ライト点灯のため、先頭車の台車には集電板を取り付ける必要があります。用意したのは美軌模型店の集電板(軸距13.5mm)。車輪のピボット部分から集電するタイプです。台車にスプリングを通す穴を開けてこれを取り付けようとしましたが、台車枠にプラ板を貼り付けているため、きつくて入りませんでした。踏面の幅が狭いKATOの車輪なら大丈夫かなと思いましたが、だめでした。
さてどうするか。プラ板を貼るのをやめれば集電板は入りますが、見た目のリアルさは損なわれます。TOMIXの旧集電方式では車輪の内側に集電板が当たるのでプラ板を取り付けても干渉しませんが、グリーンマックスと同様でKATOより踏面の幅が広いので、結局プラ板と接触してしまいます。どうすればいいのか…

しばらくして、解決策を思いつきました。

イメージ 5
まず、KATOの中空軸車輪を分解します。車軸から車輪を引き抜く際、フランジが指に食い込んで痛いです。

イメージ 6
車軸を1.5mmほど短縮します。

イメージ 7
そして、車輪と車軸で集電板を挟むようにして組み立てます。ちゃんと車輪の幅が9mmになるように注意。

イメージ 8
台車枠に取り付ければ完成! 見た目のリアルさと模型としての機能を両立させることができました。我ながら、これはなかなかの名案だと思います(笑)

イメージ 9
これは動力車用。台車の側面部分をニッパーで切り取り、軸受の穴をデザインナイフで広げます。それからT車と同様にプラ板の台車枠を接着。動力ユニットへの取り付け座となる部分にはスペーサーとして0.2mmプラペーパーを貼り付けました。

日曜日に、k2さんからのコメントへの返信で「明日から床下機器の工作に入りたい」と書いていましたが、台車や床板の加工に時間を要しており、まだ床下機器の取り付けに入れていません。