成功したオタク 〈성덕〉 | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて
〈ドキュメンタリー〉
  監督:オ・セヨン
 

 
共感しまくり。
私も現在、ツアーチケットゲットの為の祈りを捧げている立派なオタクでありますから。
 
恋にも似ているような高揚する幸せを感じ。私財を惜しみなく注ぎ込むオタク達。その推しが犯罪者になってしまったら、オタク達はどんな気持ちになるのか?というドキュメンタリーでございます。
 
実際の恋愛でも裏切られる事はあって。過去を否定(無かった事にしようと)する、引きずる、さっさと忘れる、思い出に浸る・・・。色んなタイプがいる訳だけど。オタクも似たようなもので。
推しが犯罪者になり。傷付いて泣いたり。怒って恨んだり。その後も、さっさと手を引く人ばかりでもなく。色々です。
 
芸能人はファンがいてこそ活動が出来る特異な職業なので。ファンを裏切って泣かせるというのは、本当に重い罪だと思う。
「復帰して再びファンを喜ばせよう」と考えるのか、「責任を取って身を引こう」とするのかは、それぞれかとは思うけど。
 
私も経験があるのだ。
大好きだった監督が問題を起こした時に物凄い葛藤があって。本人を嫌いになったとしても、作品まで嫌いにならなくてはいけないのか?と。
大好きだと公言して来た私も加害者のような気持ちになったし。もう好きだなんて2度と言ってはいけないんだと落ち込んだし。まさにこの作品の女性達と同じだったわ。
 
女性関係の犯罪なので。女性としての正しい選択を!みたいに言ってたファンがいて。それはそうなのよ。そうなんだけど。女性である自分とファンである自分との間で苦しいと言うオタクの気持ちが良く分かる。理屈や正論で簡単に割り切れるモノじゃないんだよね。
 
身近な人物だって本質はどんな人間か分かって無かったりするのに、ましてや芸能人の人間性なんて何も知らない訳なんだから。「裏切られた」ってのもおかしな話なんだけどさ。
そもそもオタクは妄想と勘違いの中で幸せを増幅させていく生き物なので。
推している間(勝手に)幸せで仕方ない分、裏切られた時に(勝手に)不幸のどん底になっちゃうんですよ。それがオタクなんですよ。

それでもオタクはやめられない。そこも激しく同意だよ!