〈ヒューマン・アダルト〉
監督:ノ・ジンス
出演:シン・ウォノ、キム・ファヨン
悪くない。
島育ちの純情青年が、メンタルいかれた売春婦のお姉さんに結婚を迫られまくって困ってしまう。←「悪くない」感ゼロの粗過ぎるあらすじwww
いやけど、ほんとに。
「渇愛の滴り」なんて文学的な題名が付いてますが。ない事ないのよ。文学性。
オ・ジホさんの『寵愛』が文学的というのは全く分からない私だけど、この作品には感じてしまう。説明し難いのだが。何だか感じるものがある。
女のイカれっぷりと青年の純情っぷりが相まって、恐怖映画ばりの怖さで。終始「青年、早く逃げて!」と心の中で叫んでおりましたが。
話が進むにつれ、イカれたお姉さんを囲む人々も決してマトモじゃないんだなと気付く。それはそれでまた別の怖さがあるんだけどね。
観終わって気付いたんだけど。ノ・ジンス監督だもんね?『メイドロイド』の監督だもんね?やっぱりそうだ。私、嫌いじゃない。
私の心の隅っこあたりに響くエロ作品。
やっぱり悪くないわ。