母と花 〈Mother, Flower〉 | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

〈ヒューマン〉

  監督:キム・ウネ

 


産後ウツのお話。

飾り気も偽善的描写も無く。。。現実的です。ただ淡々と、彼女の日常が映し出されているだけ。

 

新しい命という何事にも勝るはずの幸福を語ること無く。新しい母親の「虚無」のみにスポットを当てている。それは非常に虚しく。けれど確かに(程度の差こそあれ)誰もが経験している空気感であったりもする。

 

短いフィルムの中に溢れる無表情という見えない叫びと共に、一人の女性がきっと(出産前は)元気に仕事をしていたのであろう事や、母親や夫との関係性もしっかりと垣間見え。

そこに少しでも希望の光があるのなら。どうか彼女を優しく照らしますようにと。心から願ってしまいました。