〈ヒューマン〉
監督:ユン・ガウン
出演:チェ・スイン、ソン・ヘイン
子供達の世界って、日本も韓国も似たようなもんなんだね。
レベルの高い子役ちゃんの素晴らしくリアルな演技で、リアルな子供の世界を描いている訳ですが。実は監督さんの実体験らしい。。。まぁ、監督さんならずとも、なんとなく(又はガッツリと)身近で見たり感じたりした世界ではないでしょうか。
友人や人間関係で傷付けたり傷付いたりは、大人になっても終わらないもので。仕事場や家庭や様々なコミュニティー。。。どんな場所だって起こり得るし。中心にいるいないに関わらず、多少なりとも自分の日常に波風は立ってしまうもの。
どう対処していくのかは、流石に子供時代とは違っているだろうけど。
同じような体験をしていても、決して同じ消化の仕方をしている訳じゃないんだよね。イジメられた側はずっと覚えていて、イジメた側は余り覚えていないとよく言われてるし。
これが監督の実体験ならば、彼女はちゃんと消化して来なかったという事で。こういう作品を作りながらやっと、消化活動を始めたのでしょう。
私もたまに過去の出来事をこのブログで書いたりしてるけど。やっぱりそれも一種の消化活動なんだろうと思うよ。
いい感じで詰まっているものは気持ち良く吐き出して。また大切に仕舞い込めば済むけど。
嫌な感じで詰まっているものは吐き出すのも苦々しく。なかなか粘っこいから、そう簡単に詰まりが取れないんだよね。それでも頑張って吐き出せばちょっとスッキリする。
子供だって大人だって、なかなか思った通りには進んでいけないものだから。いつまで経っても終わらない作業なのかも知れないけど。
少しづつでもいいから消化出来ればまたちょっと、新しい思い出を詰め込めるスペースが増えるって事だからさ。それでいいんじゃないのかな。