マリオネット 私が殺された日 <나를 기억해> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<犯罪・実話>

   監督:イ・ハヌク

   出演:イ・ユヨン、イ・ハクチュ

 


実際の事件を元にしている非常に恐ろしいお話しなのですが。。。他のその手の作品よりもエグさがありません。

 

黒木華さんを彷彿とさせるイ・ユヨンさんの(よく「透明感」とか言われるけど)雰囲気が、自分の過去をえぐられながらも力強く対処していく女性像にイマイチ似つかわしくないし。

まぁ。そのサッパリ感が、監督の狙いなのかな。

 

普段、こういう事件を扱った作品を観た後って、物凄く気分が悪く、落ち込むもんだけど。。。これは全くそれが無かったのよ。

事件の重大さのわりに見やすい。どうなんだろ。そういうのって。

 

悲惨な事件に巻き込まれても、頑張って生きていくんだというメッセージを感じさせる為なのか、ディープ過ぎる事も無く。

逆に言えば、実話を元にと謳うのなら、こんなに緩い感じじゃダメなんじゃないの?と思ってしまうくらい。

それくらい気軽に恐ろしい事件が引き起こされるという部分こそが、実は一番恐ろしい闇、だと言うことなのかも知れないけどね。

 

個人的にはやっぱり、悲惨な事件を伝えたい社会派作品であるならば、悲惨な事はドロドロに泣ける程、腐った人間は吐き気がする程、しっかりとその闇を伝えて欲しいと思うんだわ。

だって。

いくら映画が頑張ったとしても、現実の事件は映画なんかじゃ伝わる訳がないくらいもっと恐ろしく、悲しいものだと思うから。

そして私達はしっかりとその事実を受け止め、生きていかなくちゃいけないんだものね。