<ヒューマン・家族>
監督:チェ・ソンヒョン
出演:イ・ビョンホン、パク・ジョンミン
泣かされた~。参った。
このところ家族モノばかり続いて鑑賞していて。。ほっと辟易。まぁ、どれもそんなに悪くは無かったけれど。これはダントツ気に入りました。
基本的には家族モノがかなり苦手な私。実際、家族との関係は無いに等しい人生だし。共感が出来ないのよね。
そんな私でも、ガッツリ感動したので。普通に「家族愛」を知る世間の人達がみたら、どれだけ感動しちゃうんでしょう。
それにしても。
ビョンホンさんって本当に凄い。。。スターなのに。こんな、ふつーの(いや、ふつー以下の)男性も完璧に演じられるんだもの。
弟ばかり気にする母親に対する、瞳で演じる感情表現とか。実にお上手で。吸い込まれます。
加えてパク・ジョンミンさん。
彼なくして、この映画のこのクオリティーはなかった事でしょう。とっても難しい役なのに、文句無しになり切っております。
サヴァン症候群の弟と兄と聞いて、トム・クルーズさんの『レインマン』的な感じを想像していたんだけど。かなり違ったわ。
多少反発はするものの。子供の頃に家を出た母親の事も、障害のある弟の事も、わりと淡々と受け入れ。傍に寄り添う感じなの。
必要以上の確執や憎悪を描かない。そこがまた、この作品の良いところかな。
ビョンホンさんのボクシングシーンも迫力があったけど、ジョンミンさんのピアノ演奏シーンには敵わないわ。
どれだけ練習したんでしょうか。その動きにリアリティーと臨場感があって。ピアニスト然としている彼の長い指も助けになったかも。
本当に素晴らしかった!
有名楽団のクラシックコンサートが退屈で、何度もウトウトしちゃう私がですよ?長めの演奏シーンでも感動して。心震えて。涙流しちゃったんですから。間違いないですよ。これは。
苦労して、楽じゃない人生を送っている人々なのに。出演人物みんながとても可愛らしくて。愛らしいの。そこがまたいい。
『王の涙』の脚本を手掛けたチェ・ソンヒョン監督。これが初監督作品らしい。。。それまた驚きで。素晴らしい。
とにかく。
大満足な作品でございました。超オススメよ~。