<ヒューマン・親子>
監督:イ・ヘジュン
出演:ソル・ギョング、パク・ヘイル
ストーリー的には、感情移入の難しいような、おかしなお話しなんですけども。
なんでしょうねぇ~。やっぱり、主演のお二人のお力なんでしょうか。
結局泣かされちゃうんだから。
突然、売れない役者が「(北朝鮮の)キム・イルソンの代役になれ」と言われ。影武者にでもなるのかと思いきや、首脳会談のリハーサルの為とか。訳わからん理由だし。
だけど。
その全てが、22年後に用意された大舞台への序章のようなもので。
そこに絡んでいる父子関係との兼ね合いもあり、見応えはありました。
細身で、キム・イルソンとは似ても似つかない風貌のソル・ギョングさんが、長い歳月をかけ(特殊メイクもさることながら)しっかりと寄せて来るあたり、さすがとしか言いようも無く。大舞台を盛り上げます。
全編暗く、重苦しい空気感なんだけど。
パク・ヘイルさんと関係を持つ、リュ・ヘヨンさんが良い感じで。唯一の救いかも。
総合的には、そんなに好きな作品ではないものの。荒唐無稽なお話しの中に上手に父子の情を入れ込んだ、巧みな作品、と言えるのかも知れませんね。