歩く女王 <걷기왕> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<コメディー・スポーツ>

   監督:ペク・スンファ

   出演:シム・ウンギョン、パク・ジュヒ



斬新なのよ。もの凄く。

 

これ、東京国際映画祭提携企画での特別上映なので。今後観る人は少ないだろうと思うので言っちゃいますよ。

 

この主人公、途中で「諦めちゃう」んだぜ。しかもその後、それをカバーする「何か」も全く無いまま、終わっちゃうんだぜ。ものすご~く気持ち悪いんだぜ。

 

そうなの。

何でも途中で投げ出す、わりとテキトーに生きてきた女子高生が、なんとなく入った陸上部。さして本気も出さず。最後にちょっとだけ頑張ってみるんだけど。結局、最後までやり切らない。

って話なんですよ。凄いよね。斬新じゃない?

 

私、基本体育系人生なので。

この子はいつ頑張ってくれるのかと、引っ張られれば引っ張られる程、大きな期待を胸に抱いて見守っておりましたが。

結局、恐ろしく期待を裏切られ。そのまま終了。となる訳です。

 

そこで思ったのだが。

映画を観ている人って、そこそこ余裕ある人じゃん?いや、金持ちとかっていう意味じゃなく。

映画観る時間もお金もあるって事だから。少なくとも、明日食べるモノには困っていないはず。

逆に、一分一秒を争って世界を飛び回るような生活もしてない訳さ。

 

そういう人達が観たら、「まぁ、普通はそんなもんだな」って。思う部分があるのかなと。

大概の人達って、そんなに大した事を成し遂げてないもんね?何かしら挫折したり、投げ出したりしてるもんね?

それでも。

人生そんなに悪くないでしょ?映画観て、面白いだのつまらんだの言っててさ。美味しいものも食べられるし。案外平和でしょ。

だからさ。

この映画の主人公は、そういう、「私達」の一人なんだな、って。考え方もあるのかも知れないんだけど。

 

でも。でもだよ。

それをわざわざ映画で観なくてもよくない?素朴な疑問が残っちゃうんだよなぁ~。

特に、最後の回収が無い訳だから。

ん?あれ?なんで?それで?って。

そんな気持ちで観終わるの、本当に気持ち悪いんですよ。えぇ。

 

その辺の内容的な事をおいとけば、全編を通してポップな会話と可愛らしいキャラで。

そこそこ楽しめる作品ではあるんですけどね。

 

まぁ、所詮コメディーなので、内容がどうのこうのって言うのも無粋で。面白ければそれでいいじゃん!ってのが正解なのかも知れませんけど。「そこそこ面白い」以外のプラスアルファーは無かったし。

結局。

これでいいのか?もっと伝えたい事があったんじゃないのか?って、あやふや感とモヤモヤ感だけが強く残っちゃいましたわ。

 

けど。

FTISLANDジェジンさんが出てるので。

ヒップホップ歌手を夢見る、ちょっとおバカな青年役。可愛いの。

彼が出ているだけでまぁ、わざわざ観に行った甲斐はあったなと。。。いつもながら、アイドルちゃんには激甘な私です。はい。

そんな感じです。すいません(笑。


追記

『今日よりもっと』という題名で配信開始