ひと夏のファンタジア <한여름의 판타지아> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<ヒューマン>

  監督:チャン・ゴンジェ

  出演:キム・セビョク、岩瀬亮



日韓合作。
 
2部構成になっておりまして。1部は白黒で、ほぼドキュメンタリーみたいな雰囲気。
2部もドキュメンタリー感のまま進みますが、こちらはカラー。
 
通しで同じキャストだったり、セリフを決めずに自然な会話を映し出している手法は。好き嫌い分かれるよね。独自の世界感と言いますか。
 
2部の方は悪くなかったんだけど、「短い時間の淡いラブストーリー」なのに相手もの男性が苦手で。
私個人としてはイマイチでした。ダラダラし過ぎて飽きちゃったのもある。
 
似たようなタイプで言えば、ホン・サンス監督が好きだけど。似て非なるものだわ。
キャラが見えてな来ないと言うか。サンス監督の方は、よく登場する得意の「ダメ男」とか。ゆったりとした空気の中でも、常にその男の人となりがしっかりと目に入るもの。
簡単に言えば、感情移入が出来る、ってこと。
 
対してこちらは。キャラが見えない。
それこそが狙いなんでしょう。「普通の人」ってキャラ。
でもさ。
普通の人を普通に映し出すドキュメンタリーって逆に、すごく普通じゃない部分がビンビン伝わってくるじゃない?そこがドキュメンタリーの面白いところで。

その点こちらは、ドキュメンタリーではない創作物だから。もう少し作り込んでいる方が楽しめるかな。

 

ラストシーンはドン引きした。あぁ言うの嫌い。なんでやねん、って感じ。まぁ、絵的にはキレイでしたが。なんか、最後の最後にそこだけ「作り込んだ」雰囲気で。2人の世界観に全く合わないと思ったわ。

実際、女優さんにナイショでやったらしいけどね。そういうのも好きじゃないわ。

 

周りでわりと評判が良かったので。ハードルが上がっちゃってたのかな。風邪気味だから機嫌が悪いのか分からんが。残念でした。