<LOVE・病気>
監督:ハン・サンヒ
出演:ソンモ&ジヒョク(超新星)

『この世の果て』が思いのほか良かったもので。同じシリーズのこちらも鑑賞致しました。
結果。
ソンモさんとチン・セヨンさんのカップルが非常に可愛らしく。
重い内容なのに、どこかのんびりと流れていく時間の中で、二人の純情っぽい雰囲気がとてもマッチしておりましたわ。
ただね。雑なのよ。
特に、二人が会う場面がいくつかあるのだけれど、そのどれも、後処理が雑。雑過ぎる。
勿体ない。
他の部分が多少雑でも、二人のシーンだけでも丁寧に描いていれば。しっかりとしたラブストーリーとして成立するはずなのに。
だって。
病気を抱えた男女、などと言う、韓流バリバリの内容ではあるものの。「目の見えない女性と話しの出来ない男性の恋」なんて。本当に切ないテーマな訳ですよ。
私達が恋をするのに一番大切ではないかと思われる、五感のうちの主要な二つが欠けているというのに。しっかりと恋に落ち。その恋を育みたいと願っている二人なんですから。
心から応援したくなるし。そんな二人の交流を、やるせない思いで胸が痛くなるのに。雑な場面展開ってね。ちょっとガッカリしちゃうでしょ。
ま、そんな中でも。
普段、ハッピーエンドなんて必要?とか言ってる私が。この物語だけはハッピーエンドになって欲しいと。心から願いながら観ていましたからね。
それくらい二人が可愛らしく。いじらしく。
アイドル映画ではありますが。シン・グおじいちゃんが確実な演技でしっかりと脇を固めております。
味のある脇役さんて、本当に貴重だなと。つくづく。