<刑事・SF>
監督:堤幸彦
出演:イ・ナヨン、戸田恵梨香
最近、韓国俳優さん達が出ている日本映画、というのが私の中で流行っておりまして。調べたりしているのですが。
通常利用のTSUTAYAさんには殆ど置いて無くて。ガッカリ。
そんな中、たまたまケーブルでシリーズ一挙放送をやっていたのでチェックしました。
ドラマが面白かったから。映画もその続きという事で。悪くなかったわ。
初めの『SPEC ~天』はまさにドラマの延長。世界感もそのまま。
でも。
この完結編の方は、そりゃまぁ壮大になっちゃって。SF色が強過ぎる。個人的には(このシリーズに関してはドラマがそうだったように)コントみたいなバカバカしい方が好きだな。
だって。どうせ漫画なんだし。
映画だからって無理にSF色を出したところで、所詮中途半端かなと。
「超能力」でも「ミュータント」でも無く、『スペック』。その言葉を選んだなんてそれだけで凄いなぁと素直に思うし。
内容も独特で。特別な作品だと認めてはいるのだけれど。
やっぱり。
日本映画はどうしても私のテンポに合わないんだなぁ。
1シーンの表現が長過ぎるのだわ。
見ているうちにいつも気持ちがどっかに行っちゃう。「もう分かったから。次行こう!」って。何度も思っちゃった。ま、いつもの事ですが。
あ。で。
イ・ナヨンさんは友情出演で。ちょこっとだけ。
美しい方ですから。存在感はございました。
そう言えば彼女、ウォンビンさんと結婚した時、突然だったからデキ婚だってウワサされて。否定してたわりに結局、直ぐに子供が生まれたのね。
韓国芸能人も日本と同じで最近はデキ婚が多くなって来ているけど、日本よりはまだやっぱり保守的なのでしょう。日本人はもはやそんなの、殆ど隠さないもんね。
私が20代の頃。
その頃はまだまだ韓国は日本より経済も文化も大分遅れていて。性的な部分でも、例えば日本では既に婚前交渉などと言う言葉も消え去り、「(未婚の)セックスなんて普通じゃね?」みたいな世界だったのですが。
韓国ではまだ、「セックスは結婚後」が建前。昭和初期みたいな事を言っている人も多かったよ。
そうだ。
最近、『青い山脈』という白黒映画を観たのよ。
女子高生が男子校の生徒と「肩を並べて歩いていた」と、生徒達が泣きわめくの。「風紀が乱れる!」ってさ。
そこで原節子さん演じる先生が、「恋愛は美しいものではないの?」と問いかけ、大問題になる。というお話。
戦後のね。急激に文化が変化していく時代ですけど。
そんな白黒映画の内容は笑えるものの、私が20代の頃はまだ、今に比べると大分保守的な部分も残っている時代ですから。
それが韓国となれば尚更。
でもね。
韓国女子達が言ってた。
「日本女子って素直よねぇ。いつも『初めてなの』って言っとけば、バカな男達は喜ぶんだから」って。
そ。建前はともかく。そんな時代から結局みんな、やる事はやってたって事だね(笑。
その頃住んでいたアメリカでは、いわゆる「初めて」は(面倒臭いから)敬遠する男子も多かったので。時代だけではなく、国によってその辺の感情は色々なのでしょうけど。時代と共に感情や常識も変わりますから。
日本だって韓国だって、こんな風にデキ婚がどんどん増えていけば、それはもはや特別な事でもなくなる訳だし。
一番進んでいると言われているフランスなんて、もはや結婚する人がどんどんいなくなっていると言う。文化が進むと結婚しなくなるって。どうなの?
結局、保障や子育ての諸問題が整えば、誰も結婚なんて形式はとらなくなるって事かな。
結婚という魔物は年月を経ると、上手くいっていたカップルをダメにするというのは、残念ながら万国共通なようですし。
あれぇ~?なんで結婚について語ってるの?
あ、ナヨンさんの話からか。えっと、」ナヨンさん。デキ婚だろうが違かろうが。とにかく。オメデトウございます(笑。