<ヒューマン・中世>
監督:紀里谷和明
出演:アン・ソンギ、クライヴ・オーウェン
韓国映画以外を紹介する時の定番ではありますが。
一番初めに韓国人俳優さんの名前を書きつつ。はい。主役はアン・ソンギ先生ではありません。クライブさんです。
紀里谷監督には期待しているのです。
だからこうやって、わざわざ映画館へ観に行く訳ですから。『CASSHERN』『GOEMON』、両方とも余り面白くなかったのに。しつこく期待し続けている訳ですよ。
日本映画って基本、枠に収まり過ぎでしょ?
みんな似たような感じで。
やっぱりハリウッド映画が主体の日本映画市場。韓国のように資本は集まらない。資本が集まらなかったら、なかなか映画が撮れない。
たくさん撮れなくちゃ、良い映画も登場しない。まさに悪循環。
そんな中。
紀里谷監督は独自の路線を行って・・・と言うか、行きたいと頑張って突っ張っている感じがしますもん。
あぁ。。。でも。。。
正直、残念。今回も。
モーガン・フリーマンさんのシーンが終わって、全てが終わった。は言い過ぎにしても。
大体、忠臣蔵が題材って分かっちゃってるんだから。どっか斬新さとか、新しい解釈とか。何かないと。最後まで興味が持たないじゃん。
全然そういうのがないんだもん。
俳優さんたちは良かったよ。
伊原剛志さん。セリフも多くて。存在感もあって。
主役のオーウェンさんも。間違いなくカッコよかった。
一番気になったのは兵士の若手、ノア・シルバーという男の子だけど。めちゃ可愛かったんだもん!←結局そこ(笑。
でもね。
ジェラルド・バトラーさんの『300<スリーハンドレッド>』とか、ブラピの『トロイ』や、その他もろもろこのての作品に似てるとこが多かったのだが。遠く及ばない。
『300』なんて何回も観たけど、何度観てもめちゃカッコ良くって。面白い。映像も斬新で。ワクワクする。
この作品をまた何度でも観たいかって言うと。ちょっと疑問。
基本的な内容が分かっちゃってる上に、そんな、どっかで見た感が強い場面が続き。飽きる。
中世ヨーロッパが舞台なのに、東洋人をはじめいろんな人種が混ざってて。そこは斬新。
「今までの彼の作品は映像が懲り過ぎていて、どうしてもそこに頼っている感が大きかったけど、今回はその辺を良い意味で抑えていて。普通感が良かったのでは?」って。一緒に観た旦那が言ってました。
ただ、その普通感に、逆にみんなは飽きちゃったのかも知れません。
何人か途中で出て行っちゃったし。飽きておしゃべり始めている人もいたし。
勿論それってルール違反だけど。ムカついたけど。気持ちはちょっと分かっちゃった。それまた残念です。
ま。
私はアン・ソンギ先生を見に行ったので。
そこそこ良い役だったし。
個人的には、それだけである程度の満足感はあったんだけどね。
ちなみに。
なぜアン・ソンギ先生なのかと言うと、『折れた矢 』がわりと好きで。それから先生と呼んでいます。
無論、ミーハーな私はグッドルッキングメンが大好きだし。ガツンとくるアウトロー系作品が大好物なのですが。それでも、『折れた矢』のような社会派作品も楽しめるんだなと、教えてくれた先生なので。
と言う訳で。
自分でこんなネガティブ記事を書いておいてなんですが。監督にはこれからも頑張って欲しいと、心から願っております。
きっといつか、とても大きな事を成し遂げてしまうんじゃないかと。期待大なんです。本当にほんとよ。