<ヒューマン>
監督:キム・ギドク
出演:クァク・チミン、ハン・ヨルム
なんか、違うんだ。
嫌いじゃないけど。他のギドク作品のようには、何かを感じたりはしなかったわ。
難しいことを考えると、このての作品は実はとっても深い気がして。
でも。
そんな事を考え始めると、作品自体を楽しめなくなっちゃうと言うか。何というか。
とにかく。
こういうのは本当に難しい。
私は単純に、面白いか面白くないか。好きか嫌いか。そんな程度の感想を持つくらいで良いんだわ。
心に響くかどうか。そこが問題だから。
「その趣味、分かんなぁ~い」なんて言われたら残念どころか、ちょっと嬉しかったりもするんだよね。
だって。
私だけ。自分だけに響いた「それ」だから。
勿論、作品によってはその背景をちゃんと調べるし、監督の意図するところも最低限は受け取りたいとは思ってる。
でもそれは単なる色付けみたいなもので。それを中心にはしたくないのよ。
例えば。
今日、何度目かのデビット・フィンチャー監督の『ベンジャミン・バトン』を観たんだけど。
これって、私の周りのみんな、「変な映画だった」って感想なんだよね。
私は何度観てもボロ泣き。
人生の美しさと虚しさを、こんなに上手く表現している作品があるだろうかと思うのね。細かく語り出したらレポートを何枚書いても足りないわ。
そう言う意味で、この作品は全然ガツンと来なかったって事ですわ。残念ですが。単純に、女子高生に感情移入が全く出来ない、ってのも大きいかもね。