<LOVE・病気>
監督:パク・チョンピョ
出演:ハ・ジウォン、キム・ミョンミン
「誰でも死ぬんだし。それを怖がってるの?」って、映画の中で言ってて。ほんと、誰でも死ぬんだけど。死んだ人の経験談って聞けないし。心の準備は難しいよね。
しかも。
まだ平均寿命にも全然満たないくらいの年齢で、じんわりと、けど確実に死に向かっていく病気なんて。誰が受け止められましょうか。
そして、誰が穏やかに、見守っていられましょうか。
死というのは本人は勿論、周りの人間にも本当に大きな意味のあることなんだなと。改めて感じたわ。
例えば、死が身近に迫る病気だと言われて。
最後まで頑張って治療して、長く病院にいて死んでいく人と。治療は避け、短くても出来る限りの日常生活を送って死んでいく人がいる。
どちらが幸せかなんて決められない。それは、本人だけが決められること。
本人だって分からないかも。この映画もそうだった。自分で決めたはずなのに、迷って。苦しんで。
同時に、周りの人間も迷って。苦しんで。
歳を取って、長年の相方を見送るのは辛い。でもそこには、長い間に培った特別な愛とか情があるし。見送った後に自分を納得させる材料となり得る、たくさんの想い出もある。
この2人はでも、愛しているから共に闘ったのではなく、愛を育みながら病気と闘った。
闘う日々が彼らの愛の全てだったんだよね。
切ないわ。
愛とか、死とか。色々考えますね。こういうのを見ると。